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心の病と薬

2012-01-11 16:47:39 | インポート
 先日の新聞に「パニック障害」と診断された人が、11種類の薬を処方されたが思うような効果がなく、休職を迫られたことに絶望して薬を中断したところ、翌日から、幻覚、幻聴に悩まされるようになったという記事が掲載されていました。
 うつ病をはじめとする心の病を「脳」の病だから「薬」を飲めば治ると断言する医師がいます。果たしてそうでしょうか。その人の置かれた生活環境や生育歴、性格などに関係なく発病することは考えにくく、それを「脳の病」として薬の処方だけで診断するのは、いかにも粗雑な見立てではないでしょうか。
 カウンセリングは医療行為ではありませんので、「診断」はしませんし「薬」も処方しませんが、クライアント(依頼人)の話をじっくり聞いて、「アセスメント(見立て)」を行い、援助の方法を考えていきます。
 うつ病は急性期には薬物療法を主体とした精神医学的治療が行われますが、比較的安定してきた場合にはカウンセリングと併用すると、薬物療法を単独で施行した場合よりも再発予防効果が高いといわれています。非定型型うつ病では、薬物療法だけで治療した場合と、カウンセリングなどの心理療法だけで治療した場合の治癒率はほぼ同じだという報告があります。
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