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1円領収書

2007-08-12 15:42:49 | 時事問題
参院選挙運動中の7月20日、山本拓農水副大臣が福井県坂井市の演説会で、松岡前農水相の事務所費問題に関して、「たいした話ではない。赤坂の芸者に行く際に、花代は領収書がもらえないんですよ。それを事務所費で払っていたという話だった」と発言した。しかし後に山本氏は、これは会場の人を和ませるための冗談であると弁解した。(朝日新聞7月22日「松岡氏事務所費は「芸者の花代」 山本副大臣 後に撤回 」)

この花代発言の真偽をめぐって大いに議論が盛り上がった。私はその真偽が分からないが、この議論は与党のためにはならなかった。政治と金の問題は、与党敗北の一因であった。参院選敗北後、安倍首相は、事務所費に関して5万円以上支出に領収証を必要とするという法改正をしたばかりにもかかわらず、1円以上の支出に領収証を必要とするように法改正をするように指示をしたと報道された。

すでにこの指示の実現は難航しているようだ。このことに関して刺激的な内容の記事を読んだ。産経新聞の夕刊編集長・今村義明氏の「1円領収書 規正法改正は本気か」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070811-00000103-san-pol)である。その中で、自民党議員が安倍首相の指示に反対する理由について次のように述べる。
「国会議員が本当に隠したいのは香典の相手先だけでは決してない。たとえば地方議員や支援者らへの接待費、自らの遊興費といった彼らが絶対に口に出して言えない、ケタはずれの裏のカネ、あるいは本当にヤバいと自覚しているカネなのである。5万円以上なら面倒だけど抜け道がないこともないが、1円以上ならそれこそ自腹を切らされるのではないか-。必死の反論の裏には、政治家の切実な思いが隠されているのである。」
さらにこの問題で攻勢に出る民主党も同じ穴の狢であると書く。
「参院選大勝を追い風に、国会運営でも攻勢に出たい民主党としては、自民党との違いを見せるために政治資金規正法への姿勢を明確にしたいところだろうが、執行部の思いや勢いに違いはあっても、個々の議員の本音は自民と同じ。本気で改正してやろうという議員が与野党でどれだけいるか、おおいに疑問と言わざるを得ない。」
そして「1円領収書」は消えてしまうと断じる。

ここで書かれてる裏金に関して、私は真偽のほどを知らない。しかし新聞記者が署名入りで書いている記事なのだから、それ相応の根拠があるのだろう。それゆえに「1円領収書」問題の行方を注視しなければならない。
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