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派閥と人事

2006-09-25 01:40:07 | 時事問題
小泉内閣が皆を驚かせたのは、閣僚人事で派閥の推薦を無視し、派閥均衡という常識を打破したことであった。今回安倍内閣が出発するに際して、人事における派閥無視という原則を貫けるかということが注目されざるを得ない。

もっとも参議院は派閥ではないということで、青木参議院会長は、安倍総裁に対して、閣僚2人枠の確保の約束を取り付けた(さらに参院枠として副大臣4人、政務官8人)。もちろん具体的に誰を閣僚にするかという話は、なかった。しかしマスコミでは、参院の意向として、若林正俊参院政審会長(森派)と溝手顕正参院議院運営委員長(丹羽・古賀派)の名前が出ている。
(参院の若林・溝手氏入閣へ…2ポスト維持で一致、http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060922it06.htm)

この時点で名前が出るということは、この二人にとって有利なのであろうか、不利なのであろうかよく分からない。この関連で「安倍政権「参院選負ければ死に体」 自民・青木氏」という記事を読めば、閣僚人事などで参院の意向がばっちり通らなければ、来年の参院選に関してどうなっても知りませんよと軽く脅しているように読めなくはない。

「自民党の青木幹雄参院議員会長は22日夕、高知市で講演し、来年夏の参院選について「自民、公明両党で過半数を割れば、せっかく誕生した安倍晋三総裁も死に体の内閣になる。自民党も完全に政権与党として死に体となる」と述べ、安倍氏は参院選の勝利を最優先すべきだとの考えを強調した。」(http://www.sankei.co.jp/news/060922/sei012.htm)

ところで派閥だが、津島派では、閣僚の派閥推薦を復活させたらしい。

「津島派幹部会では、佐田玄一郎衆院議運委員長ら4人を閣僚候補として推すほか、党三役の一角を占めたいとの要望を安倍氏側に伝えたことが報告された。閣僚候補は佐田氏のほか、仲村正治、鴨下一郎、三原朝彦の各氏で、従来型の「派閥推薦」方式を復活させた形だ。」

こちらは参院とは事情が少し違うようだ。

「ただ、安倍氏は人事で派閥の意向を受け付けない方針を明確にしている。特に津島派は自主投票だった上、「7割以上を目指した安倍氏の得票が予想を下回った原因は参院津島派だ」(閣僚経験者)と冷ややかな声もある。」(安倍総裁誕生から一夜 生き残りへもがく派閥 http://www.sankei.co.jp/news/060922/sei002.htm)

ここに名前が挙がった人物には不利になるかもしれない。
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