日曜の朝、久しぶりに早起きしたのでテレビを見ていた。NHKを見てから、チャンネルを回すと、塩爺(塩川正十郎元蔵相)がむにゃむにゃと発言していた。そして「(塩爺が)森派なので言いにくいでしょう」と引き取った藤井裕久元蔵相が「次の自民党総裁は福田さん」であると言い切った。根拠は外交の流れを変えるようなことであると聞こえた。吉田茂→鳩山一郎、佐藤栄作→田中角栄の例が示されていた。(サンデープロジェクト)
安倍晋三官房長官が、後継総裁候補としては圧倒的な人気であり、ほぼ勝負ついた感がある。それでもやはり反安倍の旗頭として、福田康夫元官房長官が注目を集めているようだ。
連休前の4月25日に福田元官房長官は、東京都内で講演をして、「父・故福田赳夫元首相が在任中の77年8月に提唱した東南アジア外交の基本原則「福田ドクトリン」を発展させた新たな対アジア政策を策定する考えを明らかにした。また小泉純一郎首相の靖国神社参拝を批判した。9月の党総裁選出馬には言及しなかったが、アジア外交の立て直しに取り組む姿勢を示すことで、出馬意欲をにじませたものとみられる。」
(http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060426k0000m010132000c.html)
なーんだ、よく読めば福田元官房長官は、総裁選に出馬表明したわけではないんだ。
ところで、この記事で、引き合いに出されている「福田ドクトリン」についても、最近の記事で解説されている。
「77年8月、東南アジアを歴訪した福田首相は最後の訪問地マニラで演説し、東南アジア外交の3原則を語った。(1)軍事大国にならない(2)心と心の触れあう関係(3)対等な協力者の立場――であり、これが福田ドクトリンと呼ばれるようになる。
これには、いきさつがあった。
74年1月に田中首相が東南アジアを訪れた際、タイとインドネシアで手荒な反日暴動に迎えられた。群衆は大使館の国旗を焼き、日本車を次々にひっくり返したり火をつけたり。著しい経済進出で傲慢(ごうまん)に見えた日本への反感が、田中首相にぶつけられたのだ。
福田演説はこのときの反省から、アジアとの関係の修復を目指して行われた。3原則はその後も長くアジア外交の基調となる。」
(http://www.asahi.com/column/wakamiya/TKY200605010097.html)
必ずしも有名ではなかった「福田ドクトリン」をこのように解説していただけるのは、国際政治の観点から言えば有り難いことである。しかしながら、どうも期待ばかりが先行している感がある。もっともその根幹にあるのは、こじれてしまった日中関係、日韓関係を何とか打破しなければということなのであろう。
このような動きにどんな意義があるのか分からないが、サンプロに安倍長官の応援団として出ていた世耕弘成参議院議員をして、長官が首相となれば、靖国問題に対する取り組みは小泉政権と異なると言わせるだけの意義はあるのだろう。
安倍晋三官房長官が、後継総裁候補としては圧倒的な人気であり、ほぼ勝負ついた感がある。それでもやはり反安倍の旗頭として、福田康夫元官房長官が注目を集めているようだ。
連休前の4月25日に福田元官房長官は、東京都内で講演をして、「父・故福田赳夫元首相が在任中の77年8月に提唱した東南アジア外交の基本原則「福田ドクトリン」を発展させた新たな対アジア政策を策定する考えを明らかにした。また小泉純一郎首相の靖国神社参拝を批判した。9月の党総裁選出馬には言及しなかったが、アジア外交の立て直しに取り組む姿勢を示すことで、出馬意欲をにじませたものとみられる。」
(http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060426k0000m010132000c.html)
なーんだ、よく読めば福田元官房長官は、総裁選に出馬表明したわけではないんだ。
ところで、この記事で、引き合いに出されている「福田ドクトリン」についても、最近の記事で解説されている。
「77年8月、東南アジアを歴訪した福田首相は最後の訪問地マニラで演説し、東南アジア外交の3原則を語った。(1)軍事大国にならない(2)心と心の触れあう関係(3)対等な協力者の立場――であり、これが福田ドクトリンと呼ばれるようになる。
これには、いきさつがあった。
74年1月に田中首相が東南アジアを訪れた際、タイとインドネシアで手荒な反日暴動に迎えられた。群衆は大使館の国旗を焼き、日本車を次々にひっくり返したり火をつけたり。著しい経済進出で傲慢(ごうまん)に見えた日本への反感が、田中首相にぶつけられたのだ。
福田演説はこのときの反省から、アジアとの関係の修復を目指して行われた。3原則はその後も長くアジア外交の基調となる。」
(http://www.asahi.com/column/wakamiya/TKY200605010097.html)
必ずしも有名ではなかった「福田ドクトリン」をこのように解説していただけるのは、国際政治の観点から言えば有り難いことである。しかしながら、どうも期待ばかりが先行している感がある。もっともその根幹にあるのは、こじれてしまった日中関係、日韓関係を何とか打破しなければということなのであろう。
このような動きにどんな意義があるのか分からないが、サンプロに安倍長官の応援団として出ていた世耕弘成参議院議員をして、長官が首相となれば、靖国問題に対する取り組みは小泉政権と異なると言わせるだけの意義はあるのだろう。