どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

さらやしきのおきく

2021年06月22日 | 紙芝居

      さらやしきのおきく/脚本・桂文我 絵・久住卓也/童心社/2004年

 

 十枚のお皿を 失くしたり 割ったりしてはならんと、代官からきつくいわれたおきくさん。

 代官は一枚の皿を隠し、おきくを 責め立てますが、おきくさんが知るわけがありません。(代官はおきくさんを ものにしようと していました)

 代官は おきくを 井戸に放り込んでしまいます。

 それから真夜中になると、おきくのゆうれいが。

 部屋中に おきくのゆうれうがあらわれ、代官は 自分の刀で 喉をついて しんでしまいます。

 ここまでは番町皿屋敷。ここではおわらず、後半は 落語風。

 古い屋敷で、皿の数を数えているという噂が流れ、九枚をきくと 死ぬのなら 七枚で逃げたら死ぬことはないと 物見高い連中が 皿屋敷へ。

 それから 毎晩毎晩皿屋敷へ おきくをみにいく ひとがふえていきます。

 <おきくまんじゅう><おきくせんべい><おきくもなか>、<おきくまさむね>というお酒まで売る店まででます。

 観客が集まると おきくさんも「みなさん、いらゃしゃいませ」と、あいさつをするようになりました。

 ある晩、おきくは一枚、二枚とかぞえはじめ、・・九枚まで。さらに十枚、十一枚、十二枚・・とつづいて十八枚まで数えると・・・。

 なぜ?

 前半の怪談調の部分も、絵が明るくこわさがありません。残酷と思うのはどうでしょうか。


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