こうまのマハバット/市川里美/BL出版/2020年
世界各地を旅し、その土地の子どもとの交流や暮らしから絵本を作り続けているという作者。
大草原に暮らすおじいちゃんとおばあちゃんのすむキルギスの村で夏を過ごためやってきた少女のジャミーラ。
そこで、ひとりででかけていった こうまが 足をけがしてしまいました。
ななめよこからやさしく話しかけながら、ちかずくようにおじいちゃんからいわれたジャミーラ。包帯を巻き、山の水をくんできて、まいにち こうまのきずをあらってあげました。
名前がなかったこうまにマハバットという名前をつけました。キルギスの言葉で「愛」という意味です。
ゆっくり、少しづつ歩く訓練をつづけながら、やがてマハバットは歩けるようになって・・・。
ジャミーラの両親は都会暮らしでしょうか。おじいちゃん、おばあちゃんはユルタ(モンゴルのゲル)ぐらし。ここにはゆったりと時間が流れているようでした。
見返しにある花がひとつひとつ丁寧に描かれています。