小川原湖自然楽校だより

~親子自然体験、環境教育、森のようちえん、防災教育~

第10回小川原湖冬の野鳥観察会

2015-01-22 | 自然楽校
1月18日、小川原湖で『冬の野鳥観察』を行いました。
ガイドの関下さんにレクチャーを受けながら、双眼鏡を覗いてみます。


寒風吹きすさぶ中、氷上でじっと丸くなっているハクチョウたちを、こちら(人間)も寒風に
耐えながらじっと観察。

フィールドスコープと双眼鏡でよ~く探していると、ウミネコとカモメもやってきました。

野鳥図鑑に載っている鳥が目の前に!

図鑑やネットの情報を見て得たものは、「知識」としてそのままインプットされるだけですが、
自分の目で本物の鳥を見て、鳥たちがいる環境に身を置いてみると、生き物の存在や
自然環境の理解につながり、よりリアルに自身の中に取り込むことができます。

小川原湖を少し南下し、再び観察。
ここには、トビ、オジロワシ、オオワシ、ハヤブサなどの猛禽類が多くいました。

『あっ!オオワシとオジロワシがいるぞ!』



頭の真上に次々にやってくる大きな鳥たちに、大人も子ども大興奮。
(ちなみに、オジロワシとオオワシは絶滅危惧種です!)

すぐ目の前を横切っていくトビ。『大きいね~!!』

『魚を捕まえているよ!』

氷上に降り立っている一羽のトビ。どうやら捕らえた魚を食べている様子。
フィールドスコープで覗いてみると…

まさに食事中でした。

その様子を食い入るように観察する子どもたち。

野鳥観察はただ鳥を探して見るだけではありません。
湖には水草を食べる水鳥や、ワシやトビなどの猛禽類(もうきんるい)がやってきて、
水鳥は餌をとりながら氷の上で体を休め、猛禽類は氷の上にうちあがる魚や弱った鳥や
小動物を狙って、氷の上でじっと狩りのチャンスをうかがっています。
そんな生き物たちの営みに触れながら、小川原湖の自然環境についても学んでいます。


この日、小川原湖でおもしろいものを発見しました

氷が打ち寄せられている波打ち際に近づいて行ってみると…

『わぁ~何あれ?』

巨大マリモ

いや、氷です!氷の角が削られて球状になっていました。
自然が作り出す芸術作品です。

まだまだ見たこともない景色や未知のことって沢山あるんだなぁと思いました。
自然の中での体験は、日常の生活では気付かないことや新たな発見をするチャンスです。
冬の自然体験はこれからが本番
自分の生活空間を飛び出して、冬にしか見られない景色や冬ならではの体験を楽しみましょう。



次回の自然楽校は、2月1日(日)『ブナ林でスノーシュー体験』です。
深い雪に覆われた冬の林の中は、別世界
冬芽を観察したり、動物たちの足跡を探してみます。
スノーシューをはいて冬の林を探検しましょう


冬の小川原湖② ~ハクチョウ~

2015-01-16 | 小川原湖
本日も小川原湖に野鳥観察に行ってきました


奥に沢山いる白い鳥がハクチョウ。手前の少し大きい白い鳥は・・・

サギです。
彼(彼女?)は、最近、いつ来てもこの場所に佇んでいます。
嗚呼サギよ 氷の上で なにおもう 


続いて、仏沼にも行ってみました。



葦に囲まれた一本道。あちこちに動物たちの足跡が残っていました。

田んぼでハクチョウと遭遇

人間の気配を察し、飛び立ってしまいました。



ハクチョウたちがいた場所には、こんなユニークな跡がありました



晩秋にハクチョウの鳴き声が聞こえると、「あぁ今年もハクチョウが来たんだなぁ、
もう冬なんだぁ~。」と思います。
毎年、ハクチョウがやって来ること、冬の間その姿を見られることが当たり前の
ように思ってしまいますが、ハクチョウはどこでも越冬できるわけではありません。
小川原湖周辺は、ハクチョウをはじめ、渡り鳥たちが越冬できる自然環境がある
貴重な場所なのだと、子どもたちにも伝えていきたいなぁと改めて思いました




週末は自然楽校の野鳥観察会です。いろいろな野鳥と出会えますように





小川原湖森のようちえん 『のびのびキッズ』 開催のお知らせ

2015-01-15 | 森のようちえん


小川原湖森のようちえん のびのびキッズ1月    参加者募集中!

おもいっきり!雪あそび&豆まき大作戦
日   時1月31日(土)  
時   間 : 9:30(集合)~14:30(解散)
集   合 : 小川原湖自然楽校(根井団体活動センター:旧根井小学校)
活動場所 : 小川原湖自然楽校およびその周辺
         ※集合場所から活動場所までの移動は自家用車または相乗りとなります。
内   容 : 森のおさんぽ、豆まき&ものづくり、絵本よみきかせ など
対   象 : 3歳~6歳の未就学児とその保護者 ※2歳以下は応相談
定   員 : 各月10家族(20人程度) ※先着順
参 加 費 : 親子1組2,500円(子ども1人、おとな1人) ※兄弟の2人目以降は+500円/人
服   装 : 長袖、長ズボン、スキーウェア(上下)、スノーブーツまたは長靴、帽子、手袋 
持 ち 物 : お弁当、飲み物、着替え、タオル、ビニール袋、雨具(上下セパレートのものが望ましい)
主   催 : 小川原湖自然楽校
共   催 : 家庭教育支援オフス
申込方法小川原湖自然楽校HPより申込み用紙をダウンロードし、必要事項を明記の上、
         郵送またはFAXにてお送りください。TEL、Eメールでの申込みも可です。
        開催日の5日前(必着)申込み締切り。申込み受付け後、詳細をお送りします。
  
問合せ・申込み
       小川原湖自然楽校 Tel:0176-50-8611 Fax:0176-50-8612 
                  メール
:ogawrako00@gmail.com


「森のようちえん」は、デンマークの一人のお母さんが自分の子どもとお隣の子どもを森の中で
保育したのが始まりと言われています。大人の考えを強要せず、自然の中で子どもたちが感じ・
考え・自主的に行動することを大事にし、自発性や協調性を育むようなかかわり方をしています。

小川原湖自然楽校の森のようちえん『のびのびキッズ』では、森だけでなく、湖・川・海など、周辺に
広がる様々な自然の中で保育を行い、豊かな感性を育みます。
(森のようちえんに関する詳細はこちら⇒「森のようちえん全国ネットワークHP」



信じて 見守る…

冬の小川原湖①

2015-01-14 | 小川原湖
小川原湖に薄っすらと氷が張ってきました。



本日は朝から晴天小川原湖に行ってみると、雄大な八甲田連峰が
青空に映えてとてもきれいに見えました。




『宝湖』といわれている小川原湖。

水鳥たちにとっても




人間にとっても


命をつなぐ“宝”の湖です。