さじかげんだと思うわけッ!

日々思うことあれこれ。
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雲のようにのんびりと。

アリンコが、溶けるアイスに溺れ死に。

2008-05-22 21:19:13 | 
最近の原油高や運動不足も考慮して、最近自転車通勤に精を出しているんですよ。
そんな本格的なものでもなくて、雨が降っていたり、帰りには雨が降りそうかもなんていうときは無理をせずに、ほいほいと車で行きます。
もともと、山梨は公共交通機関が発達しにくい国柄でしたから、電車やバスで通おうとは元より頭にはありませんでした。

今日の帰りのことです。
ちょっとした買い物をするというので、いつもとは違う道を帰っていました。
ある交差点は、丁字路になっているのですが、そこの信号が長いんです。高校の頃通い続けた道でしたので、懐かしいなぁと交差点の流れを見ておりました。
交通の便が大変良いところで、車の交通量も多いですし、体操服のままで帰宅する中学生や大人びた格好をした高校生らが盛んに行き来するようなところでもあります。
わたしがその交差点で信号待ちをしておりますと、ふと足下に何かが落ちていることに気がつきました。
足下に落ちているからといって、犬のふんなどではありません。

誰が落としたのか、モナカのアイスが落ちていたのです。
食べている途中に誤って落としたのか、あるいは単に飽きたから捨てたのかはわかりません。どういった事情があるのか、わたしには知るすべはありません。
ただ、そのモナカアイスは端の方の三分の一ぐらいで、片側はモナカで閉じられています。もう片方からバニラのアイスがのぞいていて、折からの太陽の熱をたっぷりと吸収したアスファルトによって、すでに相当量が溶け出していました。
でもアイスは全て溶けていたわけではなさそうなので、時間はそれほど経っていなかったのかも知れません。
それでも溶け出したアイスには、すでに多くのアリが群がっておりました。
溶けた白いアイスの上に黒い粒がぽつぽつと浮かんでいるのに気がつきました。目をこらすと、それはどうやらアリらしい。
つまり、アリが溶けたアイスに溺れて死んでいたわけですね。
アリは甘いアイスに誘われて近寄ってきたようでしたが、アイスは溶けて、アリはアイスに溺れ死んだと。
見れば、アイスは少しづつ迅速に溶け出して、盛んに回りを囲むアリを押しつぶしていきます。
なんだか、象徴的なものを見た気がしましたが、何がわたしの脳裏に閃いたのかはわかりませんでした。

そんな今日の帰り道でした。