さじかげんだと思うわけッ!

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2008-05-30 20:57:09 | 
橋下知事「インテリぶったクラシックよりお笑いが定着」(朝日新聞) - goo ニュース

大阪府の橋下徹知事は30日の部局との公開議論で、改革プロジェクトチーム(PT)が補助金廃止を打ち出している大阪センチュリー交響楽団をめぐり、「行政に携わったり、財界の人だったり、そういう層は、ちょっとインテリぶってオーケストラだとか美術だとかなんとか言うが、お笑いの方が根づいているというのが素朴な感覚」と発言した。同楽団は府文化振興財団が運営している。

いや、四日連続新聞からの引用もどうかなと思ったんですけどね。
ちょっと聞き捨てならない言葉なので取り上げさせてもらいました。
この発言はほんの一部ですから、橋本さんの真意は理解しきれないところではあるのですけどね。
橋本さんはがんばっていると思いますよ。まさに、死にものぐるいで借金を返済しようとしているとことはよく伝わってきます。

しかし、この発言はいけません。
これは橋本さんの主観以外の何物でもありません。政治的信念とか考察とか哲学とか、尊重すべきものではないと思うんですよね。
実際はどうなのかわかりませんよ。確かに、オーケストラといったものよりもお笑いの方が観光資源としてはよいかもわかりません。
文化としてとらえれば、美術や絵画、芸能のうちどれがよくて悪いかなどと格付けを目的とした発言とするなら、これはいけませんね。
お笑いを生かして、音楽や美術が淘汰されるのであれば、これほど本末転倒なことはありません。
同じ文化なのです。
どちらかにしわ寄せがくるような政策は、わたしは賛成できませんね。
生かすも、殺すも、どちらも両方がいいと思いますね。

とはいいつつ、橋本さんの果敢なる戦いは応援しております。
逆風はあまりにも強いでしょうが、がんばっていただきたいですね。