3年 大竹翔子
日を追う毎に、秋から冬へ季節が移り変わっていくのを感じる。早朝は吐く息が白くなり、肌寒い季節となってきた。
私は6月から山梨県の乙女高原で訪花昆虫の調査を行うことになった。11月23日に、その乙女高原で毎年恒例の草刈りの活動がり、参加した。これまで毎月2回調査に通ったが、この草刈りが今年最後の乙女高原来訪となった。
今シーズンを振り返ると、調査をしていて驚いたのは季節の移り変わりの速さである。6月のことを思い出すと、キンポウゲやミツバツチグリなど小さな黄色い花を咲かせているほかには花はなく、他の植物も枯れ草の中に緑が少し出て来たという感じだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/d2/a7f1ff5c0682d7d60854bed1fc44a3f8.jpg)
6月のススキ群落
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/d5/54d9ca54e22f5bdc8c4c7754668b9f28.jpg)
調査をする筆者
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/7a/059cce9c76ec79b8a505fb8928713639.jpg)
ミツバツチグリ
ところが、夏になるとススキがぐんと伸び、シラヤマギクやタチフウロ、クガイソウといった虫媒花が色鮮やかに咲いた。そして、マルハナバチやアサギマダラといった昆虫も活発に活動し、賑やかであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/13/1e38ff2fde14a7f5349b4148a529f624.jpg)
7月のススキ群落
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/3d/dd46a20a4c2996582aee400df96fbe89.jpg)
シラヤマギク
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/60/05e51bdd2618e88a9c5ac91479f31220.jpg)
タチフウロ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/aa/b985b6065bbb218f17afd2d1cb67d1c8.jpg)
クガイソウとマルハナバチ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/91/7090c9dc9b653544d54b3b077efb093e.jpg)
ヨツバヒヨドリとミドリヒョウモン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/1f/05355d859b5f529214da6a56101cc419.jpg)
ノアザミとセセリチョウ
それから秋が近づくにつれ、高さ2m近くにも生長したススキが茶色くなって銀色の穂を揺らすようになり、色とりどりの花は少なくなった。あれだけいた昆虫が少なくなり、ルリハムシの仲間やハチにしか会えなくなった。
ひとつの調査が終わって、2週間経ちまた訪問するたびに、咲く花の種類も、訪れる昆虫の数も、ススキの丈も、空気のにおいも何もかもが変わっていて、毎回新鮮な気分を味わった。これほどまでに季節の変化を感じたのは初めてのことだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/64/5ed70760572214f52005c77e919f87ba.jpg)
秋のススキ群落
気がつけば、手帳に年末年始の予定が書く時期になっている。寒くなってきたが、外に出て散歩やサイクリングがてら、葉の落ちた木々を眺めるのもよいかもしれない。手が悴んだら、炬燵に入ってミカンを頬張るのもよいかもしれない。そんなふうに季節になぞって日々を送ることができたら素敵だなぁ。
日を追う毎に、秋から冬へ季節が移り変わっていくのを感じる。早朝は吐く息が白くなり、肌寒い季節となってきた。
私は6月から山梨県の乙女高原で訪花昆虫の調査を行うことになった。11月23日に、その乙女高原で毎年恒例の草刈りの活動がり、参加した。これまで毎月2回調査に通ったが、この草刈りが今年最後の乙女高原来訪となった。
今シーズンを振り返ると、調査をしていて驚いたのは季節の移り変わりの速さである。6月のことを思い出すと、キンポウゲやミツバツチグリなど小さな黄色い花を咲かせているほかには花はなく、他の植物も枯れ草の中に緑が少し出て来たという感じだった。
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6月のススキ群落
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調査をする筆者
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ミツバツチグリ
ところが、夏になるとススキがぐんと伸び、シラヤマギクやタチフウロ、クガイソウといった虫媒花が色鮮やかに咲いた。そして、マルハナバチやアサギマダラといった昆虫も活発に活動し、賑やかであった。
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7月のススキ群落
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シラヤマギク
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タチフウロ
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クガイソウとマルハナバチ
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ヨツバヒヨドリとミドリヒョウモン
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ノアザミとセセリチョウ
それから秋が近づくにつれ、高さ2m近くにも生長したススキが茶色くなって銀色の穂を揺らすようになり、色とりどりの花は少なくなった。あれだけいた昆虫が少なくなり、ルリハムシの仲間やハチにしか会えなくなった。
ひとつの調査が終わって、2週間経ちまた訪問するたびに、咲く花の種類も、訪れる昆虫の数も、ススキの丈も、空気のにおいも何もかもが変わっていて、毎回新鮮な気分を味わった。これほどまでに季節の変化を感じたのは初めてのことだった。
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秋のススキ群落
気がつけば、手帳に年末年始の予定が書く時期になっている。寒くなってきたが、外に出て散歩やサイクリングがてら、葉の落ちた木々を眺めるのもよいかもしれない。手が悴んだら、炬燵に入ってミカンを頬張るのもよいかもしれない。そんなふうに季節になぞって日々を送ることができたら素敵だなぁ。
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