3年 朝倉源希
私たち三年生は野生動物管理学実習として10月5 ~8日の日程で群馬県の神津牧場を訪れた。実習ではライトセンサス、糞虫調査、群落調査、毎木調査、センサーカメラの設置、テレメトリー調査、個体追跡調査など盛りだくさんのメニューを体験することができた。また、副場長さんや神津牧場内での野生動物の研究をしておられる畜産草地試験場の塚田さんに講義をしていただいた。講義では、神津牧場が日本内でいち早く放牧式の酪農業を始めたことや、牧場の存在がシカに食料を供給し、結果として個体数の増加を助長していることを知った。特に生息地の食料供給量が少なくなる冬季には、シカがロールベールをよく食べるようになるとのことだった。でも私は今まであまり野生のシカを見たことがなかったため、頭では理解していても、問題を実感する機会があまりなかった。だから、今回ライトセンサスを行いシカを実際に見ることができたことはとても貴重な経験だった。
その他にも今回の実習ではいくつかの動植物の野外調査方法を体験することができたが、私の中でもっとも印象に残ったのはたまたま捕獲されたタヌキの放獣現場の見学であった。
捕まったタヌキにすれば、狭い檻に閉じ込められ、このあと自分が何をされるかも分からない不安、さらには多くの人間に注視されることによる強いストレス状態が続いていたに違いない。今回の放獣を担ったNPO法人あーすわーむの福江さんによると捕獲された動物はたいてい失禁し、暴れることで自分の身を傷つけてしまうため、捕獲された動物に対しては最低限の人数で扱うようにするということだった。これを聞いたとき、私は捕獲されたタヌキに対して申し訳ない気持ちになった。見学とはいえ、周りに私たちがいることでタヌキにストレスを与えたと認識したからです。
今回の実習では現場に立つことで初めて感じる人間と野生動物の関係について考える貴重な機会となった。これからも実習で学んだことを忘れずに野生動物と接したいと感じた。
私たち三年生は野生動物管理学実習として10月5 ~8日の日程で群馬県の神津牧場を訪れた。実習ではライトセンサス、糞虫調査、群落調査、毎木調査、センサーカメラの設置、テレメトリー調査、個体追跡調査など盛りだくさんのメニューを体験することができた。また、副場長さんや神津牧場内での野生動物の研究をしておられる畜産草地試験場の塚田さんに講義をしていただいた。講義では、神津牧場が日本内でいち早く放牧式の酪農業を始めたことや、牧場の存在がシカに食料を供給し、結果として個体数の増加を助長していることを知った。特に生息地の食料供給量が少なくなる冬季には、シカがロールベールをよく食べるようになるとのことだった。でも私は今まであまり野生のシカを見たことがなかったため、頭では理解していても、問題を実感する機会があまりなかった。だから、今回ライトセンサスを行いシカを実際に見ることができたことはとても貴重な経験だった。
その他にも今回の実習ではいくつかの動植物の野外調査方法を体験することができたが、私の中でもっとも印象に残ったのはたまたま捕獲されたタヌキの放獣現場の見学であった。
捕まったタヌキにすれば、狭い檻に閉じ込められ、このあと自分が何をされるかも分からない不安、さらには多くの人間に注視されることによる強いストレス状態が続いていたに違いない。今回の放獣を担ったNPO法人あーすわーむの福江さんによると捕獲された動物はたいてい失禁し、暴れることで自分の身を傷つけてしまうため、捕獲された動物に対しては最低限の人数で扱うようにするということだった。これを聞いたとき、私は捕獲されたタヌキに対して申し訳ない気持ちになった。見学とはいえ、周りに私たちがいることでタヌキにストレスを与えたと認識したからです。
今回の実習では現場に立つことで初めて感じる人間と野生動物の関係について考える貴重な機会となった。これからも実習で学んだことを忘れずに野生動物と接したいと感じた。