問題設定

これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「蟹」を読んだ。

2019-01-03 | _よむ__

“新年だ。
読んだことのない人の作品を読んでみようと
綿矢りさ 「インストール」 2001
を読んだ。”

のように 今年は
河野多恵子 「蟹」 1963
を読んだ。

主人公は 転地療養で外房州の海辺の地に来ている。
夫の弟家族が見舞いかたがた遊びにやってきた。
幼い甥に「準急に乗ってきたんでしょう」と声をかけると
「房総第一!」と 今年小学一年生になる甥は答えた。…

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

外房州の海辺と
“循環バスはその名の通り ちゃんとセンター近くにゆきついた。
遠回りと言っても 15分ほどのバス旅。
海辺の公園を左手に のんびりゆったりとバスは進んだ。”の海辺は 違う。
この海とあの海は違うんだな、ほんの時々に海に行くと そんな風に思ってしまう。
外房州の海辺と
“初めて泳いだ海は おだやかな けれどすぐに深くなる海だった。
私の海は あの海だ。”の海辺も違っていて、そして
“ざざ ざざざ。波が来て、波が去り。それだけでころころと面白かった。
太平洋を初めて見た日だった。”もまた、違うのです。

就職して、職場の人たちと海に泳ぎに出かけた事があった。
「真夜中に出発するよ。」
就職一年目の私たち同期は 3、4台の車に分乗して 白砂で有名だという海に向かった。
着いて泳いで帰り道、車の中は
心地よい疲れとスムーズな運転技術にまかせて 寝入る子ばかり。
運転していた男の子がそのうちにたまらず、
「ね。何かしゃべって。(そうしないと)こっちまで眠くなってしまう。」
あ悪い悪い。そうだね。ほんとにたのしかったねきょう。それにしても○○君、運転上手だね。上手だから眠くなってしまうんだよ。

その同期会は今も続いているとのことで
昨年、一番新し目の写真を見せてもらう機会があった。
あの時海に行ったメンバーは 同期の中の何人くらいだったのか
見せてもらった写真の中の面影に 当時の様子を思い出す人、分からない人
名前当てクイズのように 一人一人見ていった。 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「特急二十世紀の夜と、いく... | トップ | 鍋 大・小 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

_よむ__」カテゴリの最新記事