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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

海を見にゆく  18世紀少女と20世紀子供

2015-05-14 | _気な・気な_

♪ Live your life with arms wide open
    Today is where your book begins
    The rest is still unwritten…

『Unwritten』を高らかに歌いながら、16歳になったばかりのアーミッシュの少女・アンナは
ラムスプリンガのために 外の世界に走り出した。
けれどそこは、金髪ロングヘアーの女性刑事が殺人課にいるフィラデルフィア市警の管轄。
ってことは その先に大きな事件が待っていて(*_*)…、の 
一時間もの刑事ドラマの中のお話であります。

アンナが住んでいたアーミッシュ・コミュニティの地、ランカスターを確認しようと地図を広げた。
フィラデルフィアからもボルチモアからも ほぼ等しく遠い だいぶ離れた内地にあった。
ラムスプリンガ、
アーミッシュが近代的な暮らしを経験してその先の生き方を決める儀式、その始めの行き先の一つに
アンナは 海に行きたがった。まだ海を見たことがなかったのだ。

 

私が初めて海を見たのは たぶん4歳か5歳の頃だったと思う。
家族が何かの集まりで海辺の町に行くことになり、
遊びでもないのに私も付いていけることになったようだ。
集まりに来ていたのは大人ばかり。ちっとも楽しくなかった。
休憩時間に浜まで連れて行ってもらって、気持ちは一変した。
ざざ ざざざ。波が来て、波が去り。それだけでころころと面白かった。
太平洋を初めて見た日だった。

昼食は やけに広い集会室のようなところに
仕出し弁当のようなものがテーブルの上に並べられていた。
会議用の折畳みテーブルを何個も細長くつなげたような形にしてあって、
連れていってくれた家族と一緒にその部屋に入った途端、
私は自分の座るべき場所がすぐにわかった。一つだけカレーライスが用意されていたのだ。
スプーンには 紙ナプキンがくるりと巻かれ、きゅっとねじり止められていた。

 

 

コメント
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