入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’24年「春」(66)

2024年05月14日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 もうその季節も終わったというのに、まだ花(山桜)にこだわっている
  
 今朝は、いつになく鳥の声がよく聞えてくる。ドーンコーラス(dawn chorus)、夜明けの鳥の囀りをこのように言うらしい。最近知った。今に日本語化して、皆が口にするようになるかも知れない。
 予想通り、いい天気になった。一晩中雨に祟られた鳥たちにすれば、濡れた翼を乾かし、気分よく歌いたくなるのもよく分かる。人間も同じ気持ちだ。
 
 大型の囲い罠に鹿が1頭入っている。昨日に気付いたから、里へ下った日曜の夜、一昨日にでも入ったのだろう。
 罠は作動していない。そのうちに出ていくかも知れないが、上から落ちてくるあの断頭台形式のゲートは、鹿たちにとってはかなりの恐怖だということが分かっている。だから脱出するため、今もそこを避けて他の場所を必死で探っている。
 
 さて、首尾よく罠を脱出できたとして、その場合あの鹿は、仲間に自分の体験をどう伝えるのだろうか。あの中だけは好物の塩があっても、あるいは一番芽の涎が出るような緑がどれほど誘惑しても、決して入ってはいけないと教えるような気がする。
 昨春は今ごろ、確か一度に20頭以上を捕獲したはずだったが、今春はどうなるか。下からも、問い合わせがよく来る。

 今年はこのままタラの芽の季節は終わってしまいそうだ。有望な場所を見付けてあるが、いつもの年ほどには気が乗らない。自分が食べたいのではなく、あれを待ちわびる東京の友人がいなくなってしまったからだ。彼だけではない。この牧場で働くきっかけを作ってくれた温泉好きの彼も、また去ってしまった。
 こんないい季節が来たというのに・・・、いろいろな人の顔が浮かぶ。まだ行ってないがきょうあたり、第2牧区のヤマナシの白い花が本格的に開花するだろう。

 本日はこの辺で。
 なお、先日お知らせしたように、今月の13日から25日まで、事情により小屋とキャンプ場の営業を中止いたします。ご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願いいたします。
 山小屋&キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。

 

 
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