入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「初夏」 (20)

2017年06月24日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 きょうのUme氏の写真、タイトルは「帰り道」がいいと思う。老いたる(クク)牛守が一日の仕事を終え、この道を家路へと向かう、そのときに味わう疲労感の中の満足感と安堵感。Ume氏もそんなことを想像しながら撮ったと言っていた。

 「たった12頭ばかりの牛のために」と思いながら、「いやいやこれは牛のためではなく、鹿対策だから」と思い直す。第1牧区にある電気牧柵下の草刈りがきょうで3日続くがまだ終わらない。
 この電気柵は前にも触れたが、数年前に県が鹿対策のため施設し、3年間にわたりその効果を調査し、その後に置いていったものだ。その間は管理や保守も一義的には県が行ったから、当時は20名以上の県や市の職員が集められ、草刈りだけでなく、立ち上げや、冬対策も行ったものだ。それが今は、効果のほどを疑いつつも、それらの事を一人でやっている。
 さてその鹿だが、下界では昨年の捕獲頭数が減ったことをもって、鹿の生息頭数が減っていると思っているらしい。とんでもない話である。一体誰がこういうことを言い出すのか知らないが、実態を知らないのにも程がある。それが地元の新聞の記事にもなるから、鹿対策は上手くいっているものと皆に誤解されてしまう。
 この頃は日中にまで鹿の姿を目にする。Ume氏のドローンによる動画では、管理棟の裏の第2牧区の草地に、早朝には今だに30頭以上の群れが出没していた。芝平の第1砂防ダムの付近では今年になって、朝夕必ず鹿の群れを目撃している。
 実験が目的化しているようでは、鹿対策は進まない。少しは現場の声も聞いて、以前にここに書いた鹿対策案を、行政が実行してみてはどうか。

キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。

 
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