4時半に目覚め、いつものようにゆっくりと時間をかけて上まで来た。日中はかなり気温が上がるということだったが、早朝の窓を開けて走るにはいささか肌寒さを感じた。
途中、「初の沢の大曲り」を過ぎてUme氏と出会い、言葉を交わし、管理棟に着いてからは昨夜から来ていた京都のKさんと小屋の前で茶を飲み諸事語り合う。そして、蝶の写真を撮ると言って出掛ける御年77歳の元気な姿を見送った。
その後、大分経ってから開山祭のためJA上伊那の組合長や重鎮が来て、お歴々に牧場のことなどを話し、山小屋に新たに備わった木曽ヒノキと南部鉄でできた豪華な宴会用の卓を披露した。
きょうも小入笠まで上がり牧柵の点検をしたが、状態は思いの外よく、何年か前に行った支柱の完全打ち直し、バラ線の張り直しなどの苦労の結果で、安心した。
といった、作業日誌に記すようなことはさて置き、小入笠の山頂からはあれはホルンの音だと思う、そのくぐもった音色が風に乗って聞こえてきた。開山祭といっても、どんなことをやっているのか詳しいことは分からないが、きょうのような好天に恵まれたことは何よりだっただろう。
小入笠は幾つもある牧場内の気に入ってる場所の一つであるから、しばらくは山を下りずに目の前の絶景を眺めた。そこから少し下ると、諏訪湖が見える。花火大会の夜に、諏訪湖の花火を見たいとせがまれその場所まで行ったものの、霧が深くて諦めたこともある。いろいろなことが次々と甦る、いい所だ。
きょう、市長が諸々とテイ沢を下る話は聞いていた。もしかと思ったら、立ち寄ってくれた。市長からは、「入笠の原人」という有難い名前を頂戴しているらしいが、当然それらしく振舞って期待に応えた。噛みつきは、しなかった。
6月初旬に予定している撮影会の詳細については5月16日、No.66のブログをご覧ください。写生、探鳥も大歓迎です。
営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。