入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

   ’18年「初夏」 (6)

2018年05月17日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など




 牧場で2番目、3番目に咲くヤマナシの開花がかなり進んだ。今年は、3番目の方が、2番目よりも早かった。そんなことを呟いていたら、たった今、カッコーの声がした。すぐ近くから聞こえていたのに、次はもう、大分遠くの方から声がする。カッコーも朝は忙しいのだろう。

 一昨日、偶々やって来たM氏は、以前は関東ではよく知られた先鋭を謳う山岳クラブの1人だった。もう彼も年だから難しい登攀などはやらないだろうが、山に対する思い入れは変わらないようで、1年のうちの多くを信州で一人暮らしをしている。その彼があの後御所が池に行ったら、つがいのカモがいたという。以前にこの池で、北原のお師匠が見たという2羽のカモは、きっとこのカモのことだろう。師が知れば喜ぶはずだ。
 M氏はその後旧営林署小屋跡に足を伸ばし、そこから本家御所平峠と高座岩を結ぶ尾根に上がったらしい。思いがけずもよく整備された気分のよい登山道だったと感動していた。確かにのんびりと歩くには実にいい山道だが、あの山道も、種平小屋夫妻の努力の成果である。まだ、人にはあまり知られていない。入笠山域の伊那側には、そういう所がまだまだ残っている。それでいい。
 
 昨日、本年になって初めて、小黒川林道を戸台へ下ってみた。以前から考えていた夢のような話だが、仙流荘から北沢峠に上るバスを、季節の限られた時期だけでもこの林道に回してもらい、入笠に観光客を運ぶ。山頂への登山や、牧場散策を終えたら、"改装された山小屋"で焼き肉をする・・・。そんなことをずっと考えていた。
 小黒川林道は春の新緑、夏の渓流、秋の紅葉と、その素晴らしさは群を抜いている。しかし、この林道には2つの問題がある。頻繁する崩落と、オフロードバイカーの跋扈である。どちらもその対策は難しい。昨日も、各所に起きている山崩れを目にして、これまでのような道路管理では、夢の実現にはほど遠いことを痛感させられた。
 なお、その小黒川林道は道路修復のため、5月28日から6月1日まで終日全面通行止の道路案内が今朝、南門の近くに出た。

 FAXでも予約や問い合わせに対応できるようになりました。ご利用ください。 入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする