入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「早春」(10)

2017年03月12日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
                                    Photo by Ume氏 (再録)

 この〝勝手な独り言″を始めたのが2013年の6月だから、やがて4年になる。「よく飽きもせず」と言われるが、実際にどうかは別にして、一応これは入笠牧場の山小屋と、キャンプ場の広告・宣伝のつもりで、私的な立場ながら始めたものだ。
 だから時には、元気が出るような便りや感想をもらったり、読者数が急上昇したりすると、やはりそれは大変に有難く、励みになった。さらに、これを見て牧場の山小屋や、キャンプ場へ来たのだと言われたりすれば、脱柵した牛をようやく捕獲した時よりも嬉しかったかも知れなかった。そして、街に帰ってから、また行きたいなどと言ってもらえれば、入牧頭数が一挙に増えた時と同じくらいのやりがいを感じたかも知れなかった。いや、感じた。 
 長年勝手にだが、ここの自然環境の美しさを守っていくためには、牧場の存在は不可分だという論法で考えてきた。そういう者としては、入牧頭数の増加が今後あまり期待できない状況では、牧場だけでなく、周辺の自然環境についても将来の不安を消すことができないでいた。そこで、ここの細々とした観光収益をもう少し増やし、牧場経営に貢献させることができないかということを、当然考え始めた。誰でも考えそうなことだ。目新しくも何でもない。観光事業として、もっと垢抜けたことを考える人がいるかも知れない。
 しかしそこからが難しい。ここの自然環境を守っていくためと、観光化は、どちらも危うい均衡の上に立っている。行き過ぎれば、お宝のここの自然や景観が傷付いてしまって、元も子もない。
 ここにはまだ書けないが、現状を大きく変えないという条件において、秘かに考えている目標の来訪者数がある。そこまでなら、自然と人との調和が取れた、安定した環境が守れると思うし、牧場もそれなりに存続して、訪れた人も喜んでくれるだろう。その人数は、それほど大それた数ではない。できたらここにも堂々とそれを書きたい。この〝独り言″を始めた時の、とりあえずの目標はすでに達成しているのだから。



 
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