油萱

2012年03月16日 | その他植物

2011.8中旬。




2009.10中旬。






2009.9中旬。

 アブラガヤ(油萱、油茅)。


北海道から本州・四国・九州の湿地や林縁などに自生する、カヤツリグサ科の多年草。
変異が多く、いくつかの変種に細分することもある。

草丈は1メートル以上、株立ちとなり根出葉はススキのような線形で、葉の断面は角の丸いM字型となる傾向がある。
夏から秋にかけて花茎を伸ばし、茎先や途中の節から多数の小穂がついた花序を出す。

小穂は成熟すると茶色くなり、これが油を染みこませたように見え、また油臭いとのことから「油萱」。
あるいは茎葉に油を塗ったような照りがあるからともいう。


 カヤツリグサ科 ホタルイ属
属名のScirpusは、イグサやそれに似た植物を指すラテン古名が由来。
種小名wichuraeは、「ウィチュラ(ドイツの植物採集家)の」。