わたしは仕事に行った。
帰ってくるといつも迎えに来るにゃんの姿はない。
膝の上にのせたあのぬくもり。
ゴロゴロと喉を鳴らす音。
撫でたときの手触り。
におい。
猫のいない生活は考えられない。
猫を飼うことで私たちの生活はなんと豊かになっていたのか。
次の日私は猫を探しに行った。
元気なら、何でもよかった。
1日でも長く一緒にいれたらと思い、子猫の
アビシニアンを飼った。
アビシニアンの原産国は不明だが、エジプトが有力。
古代エジプトの壁画に描かれた家猫の祖先の
リビア山猫を先祖に持つといわれる。
クレオパトラの愛猫だったとか?
被毛は短く、その1本1本が2~3色に分かれている点に特徴がある。
耳が大きいのも特徴だ。
初日はとてもびびり、隅に隠れて震えるような子だった。
翌日からはすっかり慣れ、夜には私の首と、枕の間に潜り込み寝ている。
まるで、えりまきのようだ。
とてもやんちゃで、動き回っている。
クーさん一家もさっそく、あみんを見に来てくれたが
膝の上でごろにゃんしていた。