「小さな政府(小泉構造改革)」=格差社会

格差問題を中心とした考察 ※コメント、トラックバックは受け付けません

「構造改革は効いたのか」

2006年10月18日 | 小泉構造改革
1990年代のバブル経済崩壊は、日本銀行(三重野総裁)による急激な金利引き上げの影響が大きかった。

企業は10年~20年かけて返済しなくてはならないほどの大きな負債を負わされることになった人災とも言える。

多くの企業は懸命に借金返済に努めたと思うが、1997年の橋本内閣の行財政改革により、返済の道半ばに多くの企業が倒れていった。

当時、行財政改革をやり遂げていたならば、間違いなく恐慌になっていただろう。
また、この経済失政により、再び小渕内閣ではより大きな財政支出を行う必要に迫られたのである。

そして小渕内閣の財政出動により景気が回復し、企業が借金返済を進めたからこそリチャード・クー氏」が主張するように「企業のバランスシート」が回復していったのだと思う。

また10年も借金返済をしてきて、少し余裕が出てきたラッキーな時代に、再度「構造改革なくして成長なし」という無謀な考えが出てきたと思います。

この後、幸運にも米国、中国の好景気による輸出企業の回復により、約5年でバブル経済崩壊の傷が癒えていったのである。

「構造改革が効いたのではない」
15年間、企業が借金返済に努めたからこそ、輸出企業を中心として企業が元気になりつつあるのだ。