4日の衆院憲法審査会、立憲主義などをテーマに、各党が推薦した3人の憲法学者を招いて参考人質疑を行った。民主党の中川正春委員が「集団的自衛権の限定行使を可能にする安全保障関連法案について」質した。自民、公明、次世代の各党が推薦した長谷部恭男早大教授が「憲法違反。従来の政府見解の基本的論理では説明できず、法的安定性を揺るがす」と述べた。続いて民主党推薦の小林節慶大教授は「私も違憲だと考える」維新の党推薦笹田栄治早大教授も「今の定義では憲法を踏み越えている」3人揃って『憲法違反』の認識を表明した。与党推薦した長谷部が真っ先に『憲法違反』と断定したのだからたまらない。早速民主党幹事長枝野は「如何にでっち上げの法案か、自ら認めているようなものだ」と政府・与党をバッサリ。5日の衆院平和安全法制委員会では早速民主の辻元清美が「与党推薦の参考人までもが違憲と言っている。非常に深刻な事態だ。政府は法案を撤回したほうがいい」と与党のオウン・ゴールに欣喜雀躍している。昔から憲法学者は自衛隊違憲論が圧倒的だった。憲法学者が『違憲』と言ったからとそれに従うなら最高裁判所は要らないことになる。1強多弱で自民党に驕りや弛みはないか。それとも船田元の坊ちゃん体質の表れか。元NHKアナ畑恵が当選して議員になって、急速に親しくなり、不倫騒動を起こして、政界失楽園などと揶揄された上、選挙民に愛想尽かしされ落選の憂き目を味わったのは過去で、もう忘却の彼方か。船田を憲法審査会の自民党筆頭幹事に起用したのがミスではないか。議員の立場、妻子を忘れ色恋に現を抜かした男だ。今回の参考人も衆院法制局の用意したリストで選んだ。当初京大名誉教授を選んだが調整が付かなかったという。止むを得ずリストにあった長谷部を選んだが、全然彼の信条など調べなかったようだ。彼は朝日新聞に書いている男だ、政府・与党には批判的なのは当然だ。自民党船田のユルフンの自業自得。事が起きてから谷垣幹事長は「国会もヤマ場に差し掛かっている。党が努力していることを頭に入れながら緊張感を持っていこう」などと言っても手遅れだ。船田を選んだミス、船田が長谷部を選んだミス、人選のダブルミス。民主党の岡田代表さえ「憲法学者に聞けば、違憲だという人が圧倒的なのは分かっていることだ」と述べている。船田の凡ミスで”九仞の功を一箕に虧く”虞ががある。