能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

奥能登の至宝 あえのこと ①

2010年12月06日 | 祭り
奥能登に伝わる「あえのこと」は知る人ぞ知るとてもユニークな農耕儀礼です。
国重要無形民俗文化財指定されており、昨年はユネスコ無形文化遺産にも登録されました。
いったい全体どんな民俗行事なのでしょうか。私も初めて見たその全容を追って説明しましょう。

12月5日、ここは会場の「合鹿庵」。かやぶきの農家を柳田植物公園に移築しました。

農家の田中登さんが紋付袴の正装で田んぼに入ります。
ここで口上を述べて「田の神様」をお連れするためです。

神様の依り代を扇子に載せてうやうやしく家へと向かいます。
途中の階段では神様が転ばないように「お足下にご注意ください」と一声おかけします。
田の神様は目があまりよくないのです。

家に入ると家族一同で神様をお迎えし、囲炉裏端でしばらくお休みいただきます。
田の神様は夫婦神なのでお座布団もふたつご用意します。神様の依り代のヒサカキが仲良く並んでいます。

神様がくつろがれたらお風呂に入って頂きます。湯加減をお聞きし、お背中をお流しし、拭いて差し上げます。

まさに家長じきじきのおもてなしです。

さて、ここでひと休み頂いた後にいよいよメインがはじまります。

象徴的なしつらえが並びます。

会場もこのような人だかり。TV局も来ています。静かな中にも緊張した雰囲気が漂います。

なんせ今ここには神様がいらっしゃるのですから!
 つづく>

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