能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

スタッフブログ

インタープリター山崎の日常、スタッフブログ「ゆらりぶらり」も日々更新中です!

鉢伏山 ブナの幹

2009年09月08日 | 鉢伏山
ブナという木は不思議です。なにか人の心をとらえて離さない特別な存在感があります。
でもふつうの人からすれば「ぶなブナ騒いでいるけど、いったいなんなの?」
という感じでしょう。ではブナの木とはどんな木なのでしょうか?

まず幹を見てみましょう。明るい灰色ですが、ツルっとしたものやざらついたものまで
表面のテクスチャーは様々。一本一本それぞれ個性的です。

よく見てみるとパッチワークのような独特の模様があります。
これはブナの樹皮につく地衣類(藻類と菌類が共生した植物)のせいです。
この模様にはひとつとして同じものがなく、これもまた個性的です。
ブナの魅力のひとつはこういった幹の「顔」にあります。

ところが雨が降るとあっという間に人が変ったように濃いグレーに変身です。
 
根元は蛇口をひねった水道のようです。写真の白い3本の筋がそうです。
広げた葉や枝から雨水が伝って幹の表面をどんどん流れるのです。
根元に確実に水を集めるための巧みな戦略でしょう。