あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

こんな時代もあったっけ(その2)

2014年01月26日 | 日記



2002年10月27日(日曜日)の日記

午後3時ごろから4時半ごろまで義母のウンチと格闘した。
油断していたら、両手にウンチをいっぱい付けて、トイレに義母がいた。
お尻を拭き、手を洗って部屋に連れて行くと5分もせずに「トイレはどこですか」と言って来た。
さっき、出たのにと思いながら、トイレに連れて行った。
便座に座らせるとのんびりとしているので、これは時間がかかりそうだと思い、その場をちょっと離れた。
2~3分して行ってみると、また両手をウンチで汚していた。
便が出ないので指を入れて出そうとしているのだと気付き、ゴム手袋をはめて私が出そうとしたが、とても硬くて、しかも義母が「痛い。痛い。」と言うので困ってしまった。
 義母の手を洗い、トイレに座らせて、「ここにじっとしてて」と言い残して、私は浣腸液を買うために薬局に車を走らせた。

帰ってみると、義母はまた手を汚し、居間のマッサージチェアに座っていた。
トイレに連れて行き、浣腸をしたが、便が硬くて、浣腸液が中に入って行かない。
浣腸液を2本使った。それでも出て来ないので一生懸命、また指で摘便した。
 「ばあちゃん、うーんして、うーーーん」「がんばるよ。はい。うーーん」
子どもに言うようにして、私が力を入れて励ますのだが、義母は途中で「格闘中」と言うことを忘れてしまったりする。
思い出したように「いきんでみようか」と言う。
「そうよ。そうなのよ。私はそれを待ってるのよ。ずっと息んでいて欲しいのよ」と思いながら、指でウンチをかき出す。
最後のウンチをかき出した時、「やったー」と爽快な気分になった。
手を洗い、服を着返させ、洗濯し、トイレや義母が触ったと思われるところをあちこち掃除して、日が暮れた。
これから、こういうことが多くなるだろう。

※この本は義母とファニーのふれあいなど書いて私が出版した本。

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4 コメント

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Unknown (しお)
2014-01-27 13:58:11
お義母さんの介護が本当に大変でしたね。
このブログを読んでみると、その頃の
ご苦労がわかります。
この絵本、私も今も持っています。
懐かしいです(*^○^*)
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私も (花守人)
2014-01-27 21:10:58
もちろん持ってますよ~
孫が膝に座るようになったら読んであげようと思います。

介護保険なんて無かった、できる前でしたね。
どの家庭でも似たり寄ったりなことを家族、特にお嫁さんがされてました。
さらっと書いておられるけど、当時の気持ち思い出すと泣けてきませんか?

私の場合はたった3日間寝込んだだけで旅立った義母でしたから、
あざみさんの苦労を思うと申し訳ないと言う気持ちになります。
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しおさんへ (あざみ)
2014-01-27 21:50:09
当時はそれほど大変とも思わず直面することをこなすという感じでした。
でも今、振り返ってみると、私も頑張ってたじゃないかという気がします。
残念ながら家族など身近な人は
そういう事をすっかり忘れているんじゃないかと思います。
今じゃ、なーにもせずに勝手気ままに過ごす私のイメージが定着しているようです。(;_;)

あの時、しおさん、この本を買って下さいましたね。
あらためてお礼を言います。
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花守人さんへ (あざみ)
2014-01-27 22:02:59
花守人さんもこの本を買って下さいましたね。
その節はありがとうございました。
この本、お孫さんに読み聞かせして頂けたら嬉しいです。

今思えば介護と仕事を良くこなしたと思います。
当時はそれほど大変とも思わず当然のことのように思ってしていました。

当時の仲間とあっても「あの頃大変でしたね」と言われたことがありません。
そういう話はしなかったのかもしれません。

「苦労を苦労と思わず・・・」なんて言葉を聞くことがありますが
直面すると、それをこなすことがあたりまえの事に思えるんじゃないかと思います。

花守人さんは毎日のようにお母さんの所に通われていましたね。
親孝行だなあと思いながら拝見していましたよ。
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