あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

伯父の卒寿の祝い

2017年04月08日 | 日記

 

伯父の卒寿の祝いを伯父の思い出の地、久住で行った。

参加者は伯父の長男夫妻と伯父の甥姪など11人。

90才と言うのに伯父はとても若々しくおしゃれ。

髪も自分で染めて来たとの事。

伯父は、この日に備え、自分が今まで貰った

免許証や表彰状などのコピーや栄光の写真を

抜粋して持って来ていた。

若い頃、かなりやんちゃであったことは聞いていたが

ボクシング、相撲などしている写真なども

持って来ていた。(相撲は1位の賞状を貰っていた)

剣道も有段者だった。こういうことを私は知らなかった。

「人生は60才から」という高野山の教訓(?)も

コピーして持って来ていて我ら甥姪に生き方を

指南してくれた。

話もうまく、よく90歳で、これだけ、気が回り、

段取りよくできるものだと感心した。

民謡の教え子を全国大会で優勝させるのが今後の夢との事。

この写真は昨年の東京での全国大会で撮ったもの。

 

(この時89歳)

 

この卒寿の会でも「久住高原の唄」「刈り干し切り唄」など

何曲も唄った。衰え知らずの声量に感心した。

伯父の若さと生命力の源は、負けん気と自己顕示欲の強さかも

しれないと感じた。

負けん気や自己顕示欲は、生きる力になり、決して悪いものでは無いと

伯父を見て改めて思った。

耳は若干遠くなったが頭がしっかりしていて記憶力がとても良い。

90才で伯父のよう、生きていられたらどんなに幸せかと思う。

従弟(伯父の長男)が、下の写真を大きく引き伸ばして伯父に 

贈った。そして我々にもこの写真をくれた。

 

 

左から横浜の叔母(小1)祖母・別府の叔母(小2)伯父(6年)父(4年)

「この写真は今では、なかなかあり得ないものだ」と言いながら従弟が配った。

伯父の小学校卒業式の日に撮ったものらしい。

祖母は羽織・はかま姿である。

祖母は、この時、自分の子どもが4人通う小学校の教員だった。

(今ではこういう人事は避けるだろう)

 

『遺児連れてわが故郷(ふるさと)に帰りしは

 29の秋祖母泣きくれし』

 

29才で夫と死別し4人の子どもを育てた祖母。

この写真はこの卒寿を祝う会に集まった我々の

原点のような写真・・・。

 

最近、葬式や法事などで集まることの方が多かったので

こういうお祝い事で集うのは良いなとしみじみ思った。

 

※この晩は久住泊。翌日、これを書いた。