あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

お義祖父さんの愛・・・

2016年08月04日 | 日記

 

以前よそに貸していた土地の売買契約をした。

平地面が300坪、それプラス山林部分もある。

これだけの面積の土地を草刈りなどの管理が負担となり

主婦のへそくりでも買えそうな値段で売ってしまった。

 

「この土地はいくらで手に入れたのですか?」と司法書士さんに聞かれ

「祖父からの相続です」と夫が答えると

「権利書は相続になっていません。最初からあなた名義です」と言う。

「昭和30年にあなたの名義で買っています」というので

改めて見てみると確かにそのようになっていた。

当時、夫はまだ小学生。

夫の祖父が孫名義で買ってくれていたのだ。

その頃は炊事もお風呂も薪を使っていた時代。

「近いところの山を買ったから焚き木取りも幾分楽になるだろう」

と祖父に言われ、夫はいつもその山に薪を取りに行っていたと言う。

しかしまさか自分名義で買ってくれたとは今日の今日まで

夫は知らなかった。

いざ手放す時になり、指摘され初めてそれが明るみに出た。

お祖父さんの孫(私の夫)に対する愛がじんわりと伝わって来た。

今はもう山に行って薪拾いをする時代ではなくなり

山の価値もすっかり低下してしまっている。

お義祖父さん、手放すことになったことをお許しください。

あなたの愛を今日しっかり確認して手放します。