あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

もの思いの季節?古い詩など・・・

2015年10月04日 | 

 

秋はもの思いの季節?

古いノートを取り出し読んでみたくなった。

そのノートは私の雑記帳。

全く記憶にない自作の詩などが載っていた。

その中の一つ、「ポチ」という詩・・・

私の母とポチの事を書いていた。

20年くらい前に書いたのだろう。

 

 

「ポチ」

 

夫に逝かれた

ひとりぼっちの女は

茶色の小犬を飼いました

雑種のやせた犬でした

名前はポチとつけました

 

夫に逝かれた

ひとりぼっちの女には

春のような日もありました

夏のような日もありました

秋のような日もありました

そして冬のような日が

かなりたくさんありました

 

でもポチは

何の芸をするでもなく

ただそこにじっとしているだけの犬でした

でも何故か死んだ夫に

どこか似ている犬でした

 

春一番が吹いた日に

15年暮らしたその家で

犬のポチは死にました

夫が逝った2月の月に・・・