あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

仲人さん

2014年08月05日 | 日記

結婚以来、仲人さんへの盆暮れの挨拶は欠かしたことが無い。

大抵、夫と二人で行く。

しかし、今回、夫にお中元を持って行ってもらった。

「玄関のカギは開いていたけど、留守のようだった。玄関に置いて帰ってきた」と夫。

しばらくして電話がかかってきた。

「家にずっといたのよ。大きい声で呼んでくれればよかったのに。竹の子を冷凍したのがあるからあげたかったのに」と奥さんが残念そうに言った。

私が一緒だったら、もう少し粘り強く玄関で叫んだと思うが、夫の声は低いので届かなかったのかもしれない。

如才なくいつも笑顔で輝いていた奥さんが、86歳になったという。

常に威風堂々とされていたご主人は90歳。

「まだ、運転できるから買い物にも行ったりするのよ」と言う。

「奥さんが運転されるのですか?」と尋ねたら、「私は、腰が悪いから、もうやめたの。主人がするのよ」とのこと。

子どもさんのいないご夫婦。

二人で老後もしっかり頑張って暮らしていらっしゃるようだが、運転はもうそろそろやめた方が良いのではないかと気になった。

眩しいほど存在感のあったご夫妻だが、老化は容赦なく誰をも巻き込んでいくものだなと淋しく思った。