ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

北原糸子『地震の社会史―安政大地震と民衆』&都司嘉宣『千年震災』

2018-06-21 14:17:04 | 日記 安政地震関連・本・古文書など
最近読んだ本2冊から

北原糸子『地震の社会史―安政大地震と民衆』

(読書メーターより)
安政江戸地震についての本であるはずなのですが,
それにとどまらず,多方面からこの地震を冷静に分析しているという気がします。
もちろん,史料に基づき,一方で史料批判をし,
複数の史料を突き合わせ,統計を出し,分析しています。
ただ,それは,地震研究者としてではなく,歴史学者,社会史学者としての見方です。
地震そのものの研究ではなく,
地震時における庶民の行動や考え,
幕府や豪商がとった対応,対策などに重きを置いているからですね。
うまく言えませんが・・・。

(感想追記)
安政江戸地震(安政2年・1855年)についての本ですが,
私が今一番関心がある,
嘉永7年(安政元年・1854年)の地震(南海トラフによる南海地震)における
私が住む播磨周辺の庶民の様子を考えていくうえでも,
すごく勉強になります。
歴史というものは,こうやって分析し,考えていくのだと思いました。
うまく言えませんが((笑)



都司嘉宣『千年震災』

(読書メーターより)
とても分かりやすい本でした。
著者はたくさんの人に,
「今まで何度も地震があり,震災があり,
先人が残してくれたこれらの記録から,
現代の私たちが今すべきことを考えてほしい。」
と訴えているのだと思います。

(感想追記)
私自身が何にも知らなかったということがよくわかりました。
こんなにも地震・震災があり,
先人たちは記録を残してくれています。
都司嘉宣氏は,歴史ではなく,地震の専門家です。
でも,この度は,メカニズムとかそういう難しいことは抜きにして,
幅広く私たちに紹介してしてくれています。

コメント (2)
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