ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

キリシタン禁制と民衆の宗教

2015-12-01 10:14:21 | 日記
中世から近世の民衆の信仰に興味が出た。
歴博の影響で,地獄関係の本を何冊か読んだ。
でも,もとをたどれば,昔から中世の一揆の勉強をし,それが,JMOOCの本郷先生の影響で,一向一揆になり,
JMOOCの川村先生の影響もあり,キリシタンにも目がむいた。
じゃあ,近世における仏教って何?そこからこの本を見つけて買った。


村井早苗『キリシタン禁制と民衆の宗教』

まず,キリシタンから宗門改・キリシタン改は始まった。
キリシタン禁制を目的として,寺壇制度や宗門改帳ができた。
しかし,キリシタン以外の人がすべて,どこかの寺院に属していたわけではなかった。
「幕府は1671年に,直轄領に宗門改帳の基準を示した。それによると,百姓一軒ずつ,村単位で宗旨を改め,男女の人数を合計するように命じている。」

え?村単位?じゃあ,「私はこの宗派の信者です。」ってわけにはいかないの?

でも,
「宗門改帳支配の単位である村や町ごとに作成されるが,寺壇関係は必ずしも村や町単位ではないのである。おそらく,寺壇制度や宗門改帳の作成は,「小農」の土地緊縛に加えて,寺院に民衆の宗教意識の統制など何らかの役割を果たすことを求めていたのではないだろうか。」

「幕府は民衆に,先祖法要に熱心で,旦那役を相応に務め,寺詣でをよくすることを求めながらも,寺が民衆に強化すべき宗教意識の内容については言及していないのである。」

わかったような,わからなかったような・・・。

と思っていると,家の本棚から古びた新書が・・・

清水紘一『キリシタン禁制史』
なんと,1981年出版の本
内容は忘れたけど,確かに昔,私が読んだ本。
1981年と言えば,私が大学に入学した年。

私って,結局,30年前と同じ事やってるのね。

コメント
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