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特攻と滝(2021九州no1)

2022-01-19 | 九州

 この旅に出てからすでに1か月半を経過してしまった。静まっていたコロナがまた大騒ぎになっている。オミクロン株とやらが世界中にその菌をまき散らし、日本でも日々の感染者が3万人を超え過去最多だと昨日 (18日) いっていたと思ったら今日は4万人を超えたという。10万人超えなんて日が来るのでしょうか。わが身にも迫ってくるのかと怖くなってしまう。オミクロンのつぎには何という株が出現するのか。ほどほどにしておいてもらいたいものだ。マスクのいらない日々が早く欲しい。

 羽田空港から清々しい富士山の姿がくっきり見えていた。

 鹿児島空港からすぐそこ。糀屋さん、ビールも造り、もちろん焼酎もだ。そんな会社のレストランで「黒麹豚出汁しゃぶ御膳」をおいしくいただいて、思ってもみなかった特攻の歴史を知るのでした。それはこの会社の裏に公園みたいになって整備されていました。

 中央の長細く楕円形に見えているのが鹿児島空港の滑走路。そのすぐ隣に黄色く囲っているのが特攻基地の滑走路。現在は農地と化しているのですが、ここに第二国分基地があったといいます。知覧のことは大方の方は知っているでしょうが、私はこの基地のことは、全く知識の外でした。少し調べてみてさらに驚いた。昭和19年(1944)に完工し、迫り来る本土決戦に供えた飛行場だったというのです。

 右側に戦跡所在見取図があり、左に当時の写真が並んでいる。上から「別杯をあげて決然と戦場におもむく」「出撃前の九九艦上爆撃機」「次々と離陸してゆく九九艦爆」と説明している。

 そして慰霊碑。右側には「十三塚原特別攻撃隊慰霊感謝の碑」があり、そこには・・日本国を守るために華と散った英霊の方々への気持ちが綴られ、現在の世は誰が作った平和か、誰が礎となった繁栄か・・などとつづっている。

 特攻兵士の姿が彫られ、「ありがとうの花びらを朝な夕なに」と書き、鎮魂とされるプレートには昭和20年3月18日から6月3日まで210余名、出撃の日ごとにお名前が記されている。なんともむなしさがこみ上げてくるときでした。

 次の目的地伊佐市の曽木の滝が目えてきた。

 

 

 

 令和3年に全国各地に大きな爪痕を残した豪雨災害。このときたまたまテレビに流れたこの滝の様子を私は見ていたのでした。まさかその滝を見学しに来るとは・・・

 滝幅210m、落差12m。地元ではこの滝を「東洋のナイヤガラ」とPRしていました。そのナイアガラを眺める展望台への路は立入禁止。未だに無残な姿を残しているのでした。それにしても「東洋の」と言っていいのかな。中国では九塞溝で素晴らしい滝が連なっているのを見た。東洋でほかにもあるのかどうか知りませんが「日本のナイアガラ」と控えめに言っておいた方がいいのかも。

 

 

 発電所らしきがある少し高いところから写してみた。赤丸印が閉鎖されている展望台。ひょっとしたら、そこから見れば「東洋のナイアガラ」だったのかもしれない。

コメント
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