シリーズ第3作『男はつらいよ フーテンの寅』(1970年/森崎東監督)を見た。
物語は、「久しぶりに故郷、葛飾柴又の実家・団子屋とらやに帰ってきた車寅次郎(寅/渥美清)を、梅太郎(タコ社長/太宰久雄)が口利きをした縁談が待っていた。見合い相手は料理屋の駒子(春川ますみ)という女中だったが、実は彼女は寅の知り合い。しかも駒子には夫がいたはずで、身ごもってもいるのだった。すっかり酒に酔って泣きまくる駒子と夫・為吉(晴乃ピーチク)のよりを戻させるために奮闘し、二人をとらやに連れて来た寅だったが・・・」という内容。
二人のために結婚祝賀会を開いた寅だったものの、宴会費用もハイヤー代もすべてとらや宛の請求。
縁も所縁もない二人のためにお金を使わされる羽目になった車竜造(おいちゃん/森川信)もつね(おばちゃん/三崎千恵子)も怒り心頭だが、それはもっともな話だ。
大騒ぎした挙げ句に、妹・さくら(倍賞千恵子)の夫・諏訪博(前田吟)と取っ組み合いの喧嘩をして家を後にした寅だったが、滞在先の三重県湯の山温泉で、おいちゃんとおばちゃんにバッタリ出くわしてしまうのだから笑える。
(^_^)
それにしても、さくらは優しい妹だ。
自分の見合い相手の結婚を祝う立場になってしまった寅の気持ちをおもんばかって慰めるなんてことは、さくらにしか出来ない芸当だ。
これにはいくらか寅も救われたことだろう。
(^_^)
冒頭の場面では、天涯孤独だという信州の旅館の仲居(悠木千帆 / 樹木希林)にさくらやおいちゃんの写真を見せ、女房だ親父だと嘘をつく寅が映し出されていたが、借金から芸者をしている娘・染奴(香山美子)を妾に出さざるを得なくなった同業・坂口清太郎(花沢徳衛)と同様、どうにも哀れに描かれていた。
シリーズ第5作『男はつらいよ 望郷篇』(1970年/山田洋次監督)もそうだが、男はつらいよシリーズの初期の作品は、恋愛云々と同じくらいにテキヤ稼業の儚さというものが描かれていたように思う。
物語は、「久しぶりに故郷、葛飾柴又の実家・団子屋とらやに帰ってきた車寅次郎(寅/渥美清)を、梅太郎(タコ社長/太宰久雄)が口利きをした縁談が待っていた。見合い相手は料理屋の駒子(春川ますみ)という女中だったが、実は彼女は寅の知り合い。しかも駒子には夫がいたはずで、身ごもってもいるのだった。すっかり酒に酔って泣きまくる駒子と夫・為吉(晴乃ピーチク)のよりを戻させるために奮闘し、二人をとらやに連れて来た寅だったが・・・」という内容。
二人のために結婚祝賀会を開いた寅だったものの、宴会費用もハイヤー代もすべてとらや宛の請求。
縁も所縁もない二人のためにお金を使わされる羽目になった車竜造(おいちゃん/森川信)もつね(おばちゃん/三崎千恵子)も怒り心頭だが、それはもっともな話だ。
大騒ぎした挙げ句に、妹・さくら(倍賞千恵子)の夫・諏訪博(前田吟)と取っ組み合いの喧嘩をして家を後にした寅だったが、滞在先の三重県湯の山温泉で、おいちゃんとおばちゃんにバッタリ出くわしてしまうのだから笑える。
(^_^)
それにしても、さくらは優しい妹だ。
自分の見合い相手の結婚を祝う立場になってしまった寅の気持ちをおもんばかって慰めるなんてことは、さくらにしか出来ない芸当だ。
これにはいくらか寅も救われたことだろう。
(^_^)
冒頭の場面では、天涯孤独だという信州の旅館の仲居(悠木千帆 / 樹木希林)にさくらやおいちゃんの写真を見せ、女房だ親父だと嘘をつく寅が映し出されていたが、借金から芸者をしている娘・染奴(香山美子)を妾に出さざるを得なくなった同業・坂口清太郎(花沢徳衛)と同様、どうにも哀れに描かれていた。
シリーズ第5作『男はつらいよ 望郷篇』(1970年/山田洋次監督)もそうだが、男はつらいよシリーズの初期の作品は、恋愛云々と同じくらいにテキヤ稼業の儚さというものが描かれていたように思う。