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コロナ克服は中国に学ぶことこそ急務 吉川淳子さんからの新年のメール

コロナ克服は中国に学ぶことこそ急務
吉川淳子さんからの新年のメール


吉川淳子さんからの新年のメールをご紹介します。
吉川さんは中国で医療関係の翻訳のお仕事をされておられます。
井上郁子さんからのご紹介で昨年このブログでも吉川さんの翻訳された医療文書をご紹介しました。
中国でのコロナ克服の成功例を日本のコロナ対策に是非役立ててほしいというのが吉川さんご本人のご希望です。日本でコロナ感染爆発・医療崩壊が現実となりつつある今、コロナ克服に成功している中国に学ぶことこそ急務であると痛感します。(伊関)

伊関さま
新年あけましておめでとうございます。
旧年は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願いします。
さっそくですが、南京の友人よりメールが届きました。
転送します。本当に日本は中国を見倣うべきですね。
井上郁子


新年おめでとうございます。
(略)
日本は新型コロナの感染者が大幅に増えた中での年越しとなってしまい、心配しています。
中国では、北京でインドネシアから入国した人が発端となったクラスター、
大連のクラスターなど、小規模の感染者が見つかりました。
当該の住居や職場周辺の封鎖と、大規模なPCR検査が実施され、
年末の多く人が集まるイベントは中止されましたが、
当該地域以外の市民生活は大体平常通りです。

中国の「早期発見、早期報告、早期隔離、早期治療」という「四早」原則、
また中薬(漢方薬)で無症状や軽症の人の重症化を防いだり、重症者の回復を促したり、後遺症を軽減したりという経験が、日本で生かされていないのを残念に思っています。


さて、このカレンダーは近所の商店街で5元で買ったのですが、
習近平国家主席と、左から共和国勲章を受けた鍾南山(しょう・なんざん)氏、
「人民英雄」国家栄誉称号を受けた三氏=天津中医薬大学張伯礼(ちょう・はくれい)校長、
ワクチンを開発した解放軍の陳薇(ちん・び)院士(女性です)、
武漢の拠点病院「金銀潭病院」の張定宇(ちょう・ていう)院長の写真が載っています。
(背景は2019年に開港した北京大興国際空港です。)
またあちこち旅行に行ける日が早く来るように祈っています。
感染しないよう気をつけて、安全にお過ごしください。
                       吉川淳子




メールありがとうございます。

寒さとともにウイルスが活発化しているので、この冬はどこの国も大変ですね。

中国は大体安全ですが、これは鐘南山先生たちの医療界の方針を中央が聞き入れて、全土にウイルスが蔓延することが防げたことが勝因です。

鐘南山先生は医療人の一家で、
お母さんは有名な病院の副院長まで務められましたが、
文革期間中にアメリカ留学の経歴などを批判されたことから、自殺されてしまいました。

鐘南山先生は、SARSの時に活躍された84歳の呼吸器科の医師ですが、
優れた医師で人望も厚く、
今回の新型コロナ情勢では、彼の活躍がなかったら、被害はもっと悲惨なものになっていたでしょう。

当時中国では毎日保健部門の記者会見が生放送され
(今もウイルスが発見されている北京や遼寧省の会見は毎日のようにあります)、
鐘氏も国民に説明し、なぜ予防策が必要か随時呼びかけたので、
みんな落ち着いて従ったわけです。

逆に私が日本にいて、自民党政権や維新の会に行動を制限する措置を出されたら、心から従えるかは複雑だと思います。

しかし疫病の場合、行政的措置なくしては抑えられないため、
検査の結果(件数、陽性率、ウイルスの来源など)の明確化、具体的な病状、後遺症などの統計等を明らかにして、国民の協力を得るべきでしょう。

このまま感染爆発したら、欧米のようになってしまう可能性があるので、
今すぐ速やかな対応が必要です。

最初にこの病気の危険性に気づいた武漢の李文亮医師はコロナに感染して亡くなられましたが、
去年の4月に"烈士"とされ、国から表彰されています。

医療が崩壊すれば、彼のような元気な若い人も助からなくなるので、
一刻も早く対応しないといけないと思います。

長くなりましたが、皆さん自衛に努めて、何とか冬を乗り切られますようお祈りしています。

      吉川淳子


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