トライアングルの部屋

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あ々荒野 前編・後編

2018-04-25 05:51:08 | 映画 2018年
少し未来の2021年

東京・新宿


幼い頃に父が自殺

母・京子にも捨てられた沢村新次(菅田将暉)

孤児院で育つ

暴力事件が起き 新次が兄貴と慕っていた劉輝(りゅうき)が
裕二に殴られて半身不随になった

新次は少年院送致

新次が社会復帰した時
裕二は刑務所を出てプロボクサーになっていた

復讐のために自らもプロボクサーを目指す

リングの上なら殺せると


二木建二(ヤン・イクチュン)

ハーフで韓国人の母と死別 日本人の父(建夫)と二人暮らし

床屋で働いていたが
父親のDVに耐えられず家を出て新次と出会い
プロボクサーを目指す

彼には吃音症という悩みがあった
その上 赤面症で内気

新次とは対照的な性格

その二人を中心に
複雑に人間関係が絡まってくる

人の多い新宿で
こんなにも
近くに関係者がいるなんて

そして
Hシーンの多いこと多いこと
あれ?この二人もそういう仲に
なってしまうんかと
あきれる
そんなに必要か?

ボクシングシーンは本格的
菅田将暉さんはこの映画のために
本気でトレーニングしたとか

菅田さんにボクシングを教えたのは
この映画に劉輝役で出演している
俳優の松浦慎一郎さん

彼はボクシングトレーナーでもある

映画では半身不随でずっと車いすの役

ボクシングの方
最初は
新次対裕二だったが
裕二を倒した後は新次対建二

建二は新次の強い性格などにあこがれ
彼と戦うためジムを移籍する

そして試合
お互い打ち合い・・・

倒れる建二

ラスト
病院
死体検案書が書かれる場面

二木建そして次の文字が
建二の二か父親建夫の夫の字か
わからなく終わっているところが
何とも言えず憎いところ


そしてこの映画には
ほかにも重大なテーマがある

東日本大震災で被災した
新次の彼女芳子(木下あかり)

震災で足が不自由になった母親を置いて
上京してくる
そしてその罪の意識と寂しさを埋めるために
男に身を売り
その男から
現金を盗み取るような生活をしていた
新次も被害者の一人

宮城県民としては
被災者が
こんな生活をしていると
思われたくない
架空の災害にしてほしかった

原作は1966年だから
映画オリジナル

そのほか
自殺防止なんてのもテーマになっていて
そんな要素の多さが
映画を長いものにしている感じ


原作は寺山修司さん

登場人物の名前
次男ぽい名前が三人も出てくる
少なくとも建二と新次は一人っ子のはずだが・・・
コメント
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