トライアングルの部屋

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仙台在住で大の阪神ファン

西巷説百物語 京極夏彦

2012-01-25 08:17:14 | 本 2012年
にしのこうせつひゃくものがたり

必殺シリーズのような?

殺すまではいかないが
真実を明かす

それを知らないで読んでいると
前置きが長い長い

もののけや霊魂の仕業かと思いきや・・・

内容をまとめるのが
難しいので
最終章の野狐にあったのを
丸写ししておく

桂男
廻船問屋の一人娘と生真面目な番頭が駆け落ち

遺言幽霊 水乞幽霊
両替商の次男坊が惣領を殺め気が触れてお縄になった

鍛冶が嬶(かじがかか)
土佐で大勢を殺めた刀匠が大阪に逃れ商人宿で自害

夜楽屋(よるのがくや)
浄瑠璃の名人上手が芸道を極めて絶望し若くして隠遁

溝出(みぞいだ)
疫病で滅びかけた山里の庄屋が村の大立者に嫉妬し相打ちになった

豆狸
川に流された酒蔵の跡取り息子が五年後に戻った

ちょっと違う表現だなと思うところもあるが
これを読んで後日思い出せればいいので・・・

夜楽屋は浄瑠璃の世界を覗いてみたくなった

溝出ではこんなにも貧しい人がいたんだと
今も世界のどこかにいるんだと
胸が苦しくなる

他の話と構成が違うのは豆狸

これを読んで
今回の震災で津波で遠くまで流され
異国の人に助けられ
記憶喪失になって生きている人がいないだろうか
なんてところまで思いが行ってしまった
NHKの朝ドラ澪つくしも
そんな話だったなあ

最終章 野狐
この話に出てくるお栄は
私の中では戸田恵子さん
妹を殺された復讐を依頼してくるが
その相手は意外な人だった・・・

この本の中心的人物 林蔵
小林薫さんのイメージ
もっとクールな感じの人かも
コメント
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