トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

今はちょっと、ついてないだけ 伊吹有喜

2020-10-03 15:12:34 | 本 2020年
人生のどん底を味わった人たちが
前向きに生きて行こうとする話

連帯保証人になって
本人の代わりに
借金を返したのに
当の本人に再会した場面は
読んでいて怒りがこみあげてきて
どうして殴らないんだよと

安易にSNSがうまくいく話ってどうなんだろう

婚活で失敗し
一緒に行くはずの海外の豪華リゾートホテルに
一人で泊まる
その上ホテルのお世話係
バトラーというそうな
その男性と親しくなる
おばちゃんには考えられない!!

焼き肉屋の予約
これが一度でできないことも
話として意味があるのかも

ラスト
もっとスカッとした気分になるかと・・・
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花咲小路三丁目北角のすばるちゃん 小路幸也

2020-09-24 14:28:23 | 本 2020年
花咲小路商店街にある駐車場の
管理人をしているすばるくん

高校を卒業してすぐ就職
18歳

管理している駐車場は
両親のいないすばるくんのために
じいちゃんが経営していた車の整備工場を
潰して作ってくれた

そこに車を停めに来る人や
商店街の人々とのいろんな関わりの話

大事件になりそうだと思っても
大したことないような話ばかり

でもそこには
不思議なこともある

駐車場の事務所兼住みかにしている車
赤いシトロエンに
なんとすばるくんの亡くなったお父さんの
魂が乗り移ってしまった

とんでもない話だよね
ライトやラジオやウインカーなんかを
操作することもできる
ミラーでみられる位置なら
視覚もばっちり
会話だってできるんだ

そうやって
すばるくんを見守っている

こうなったら
駐車料金だけで
生活できんのかなあという
余計な心配は無用だね

ありえないことが起きているんだから

バンブルビーと言う映画を思い出した



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なんてやつだ よろず相談屋繁盛記 野口卓

2020-09-16 16:08:49 | 本 2020年
オリジナル文庫大賞受賞作

北上次郎や評論家 編集者 合計12名で
勝手に大賞を決めるというものだそうな

江戸 浅草の東仲町
会席 即席料理の老舗
「宮古屋」

その長男 信吾が主人公

幼い時の高熱がもとで
持病があり
またそのせいか動物と会話ができる

そして将棋と鎖双棍(くさりそうこん)の達人
鎖双棍とはヌンチャクのこと

持病のせいで商売は次男に任せ
将棋会所とよろず相談屋を開いた

いろんな動物から助言を受けたり
周りの人に助けられたり

なんとも魅力的な青年
続編が次々発売になり楽しみ


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スキマワラシ 恩田陸

2020-09-12 08:45:58 | 本 2020年
8歳違いの兄弟
兄が太郎
弟が散多(さんた)

若いのに二人で古道具屋を営んでいる

母親の旧姓が醍醐といい
結婚したら簡単な苗字になりたいわ
と言っていたのに
嫁いだ先が
纐纈(こうけつ)家

纐纈散多くんが主人公の話である

親戚かもと登場する女性が
醍醐覇南子(だいごはなこ)って
どんだけ漢字にこだわりあるんだ

散多くんには不思議な力があり
特定の物に触れると
不思議なものが見えてくる

それを徐々に兄弟で解明していく話で
見えてくる先に登場する女の子に
二人は「スキマワラシ」と名付けた

正体はなんなのだろうと
興味津々で
462ページもある分厚い本を
一気に読み進めていったが

二人だけでなく
度々他の人たちにも目撃されるようになり
SNSでその女の子が「まみちゃん」と
呼ばれるようになってからは
なぜか興ざめしてしまった

想像通り結末も期待外れかも

ここから少々ネタバレ

散多が小さい時に亡くなった両親
その両親に会えた時
どうして散多と言う名前にしたの?と聞いた
答えは聞くことができなかったが
その散多の言ったことを覚えていて
散多と名付けたみたいなのだ

これって「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に
同じようなシーンあったよね

ラストを除いて
読んでいる途中は
ものすごく楽しめたので
よかったなと

甘いもの控えていたけど
これ読んで思わずチーズケーキを買ってしまった
チェーン店ではない喫茶店に行きたくなったけど
どこにあるんだろうと
最近はみかけなくなったなあ
古い木製のドアを押して開けると
カランコロンと鳴る
そんな喫茶店がなつかしい







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むかしむかしあるところに、死体がありました。 青柳碧人

2020-09-07 13:30:27 | 本 2020年
誰もが知っている昔ばなしが
恐ろしいミステリーに変わったら・・・

一寸法師 

花咲か爺さん

つるの恩返し

浦島太郎

桃太郎

なんとも面白い発想をするものだ

いい人であるはずの主人公が違っていたり
まさかという人が殺されたり

この話の中で
あらためて気づいたことがある

浦島太郎の話で
乙姫様が決して開けてはならないと
玉手箱を渡すシーン

開けてはならないのになぜ受け取ったのか
いらないと言えなかったのかと
この歳になって疑問に思ってしまった

最後の桃太郎は
絶海の孤島 鬼ヶ島で起きた殺人事件なのだが
まあ鬼が出てくるわ出てくるわ
みんな名前に鬼の字がついて
訳が分からなくなる

アガサ・クリスティーの
「そして誰もいなくなった」か?
と言う気がしないでもないけど

最後はめでたしめでたしで
終わりという事でした



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一人称単数 村上春樹

2020-08-29 15:33:41 | 本 2020年
ある女性との出会いと別れ

ある女性に担がれたかもしれない奇妙な話

自分が書いた文章をもとに起きた奇妙な話

ある女性とその兄との出会いと別れ

(ここまで登場の女性はみんな違う女性)

著者の体験なのかフィクションなのか
よくわからないまま読んでいったら

5話目にヤクルトスワローズのファンであると書かれていて
これを読んで
もしかしたら
すべて自分の身に起きた本当の話か?と
思い始め
(お父さんが阪神ファンだということや
神宮球場の話など実に興味深かった)

知り合った中でもっとも醜い女性の話で
この本は村上さん自身の体験談なのだと
確信したところに

品川猿の登場で
なんだすべて作り話なのだとがっかりし

最後の一人称単数で
どこの世界の物語なんだと
ノンフィクションとフィクションが混ざったような
不思議な感覚で読み終えたのでした




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夢をかなえるゾウ4 水野敬也

2020-08-23 09:01:57 | 本 2020年
ガネーシャと死神

一作目は阪神の監督 矢野さんが選手時代
おススメしていたので読んだんだっけ

知らないうちに4まで出ていたのか

ガネーシャとはヒンドウ教の神で
障害を除去する神
あらゆる障害を除くことから
除災厄除 財運向上

彼が関西弁を話すことが
何とも言えない

前半は主人公が余命わずかと言われ
後悔しないで死を迎えようと
ガネーシャのアドバイスの元
突き進んでいく姿がおもしろくて
どんどん読み進めていったのだが・・・

後半は私的には嫌な展開

友人におススメしたけど
訂正しようか悩むところ

主人公の男性の名前
出てきたっけと
読み終わってから
探したけど
やっぱりない

妻と娘は出てくるのに・・・

ブログとか
成功させて
一億円貯めるところ
見たかった



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さよならの夜食カフェ マカン・マランおしまい 古内一絵

2020-08-17 10:13:35 | 本 2020年
マカン・マランシリーズ最終のお話

これで終わりなんて実に寂しい

マカン・マランの詳細は省略

母親を早くに亡くし
育ててくれた祖母も亡くして
父親と二人暮らしの希実

無理をしてお嬢様学校に入学した

最初は仲良くしてくれていた同級生と
段々うまくいかなくなる

一緒にお昼を食べる相手がいない「ぼっち」
それを恐れて
無理をして友達作りをしていたけど
学校以外で
自分の居場所が見つかると
そんなこと関係なくなるんだなあ

シャールが彼女に出した料理はティラミス

ティラミスってイタリア語で
「私を元気にして」
という意味だって

二話目は
前の話にも出てきた
有名シェフ芦沢庸介の話

SNSでのやりとりが原因で
炎上してしまった

そこから経営の危機に・・・

この章で以前から疑問に思っていた
客から代金は取っているのかという点が判明した

一律700円もらっていたけれど
お釣りはいりませんと
みんな千円置いていくようになったと
安すぎ!!

庸介はカフェで自ら料理を披露する
それはキャロットケーキ

シンガポールでは大根のことを
ホワイトキャロットといい
キャロットケーキとは
大根餅のことだった

厨房でシャールといろいろ話しながら
気持ちの整理がつていく庸介は
再出発する

結婚してセレブの仲間入りをした更紗

夫は三度目の結婚で
更紗には家事はしなくていいから
綺麗でいてくれと言う

しかし夫に女の影が・・・

夫はどうしようもない男だな

妻が若いうちはいいけど
少し歳を取ると
新しい女を作る

そうやって次々に結婚離婚を繰り返している訳

シャールの作ったたまごスープを食べて
母親から疎まれていたと思っていたのに
じつは愛されていたことに気付く

最後の話はシャールのことと
今まで登場してきた人物の
その後も書かれている

弟分?妹分?のジャダとの出会いも

大晦日に出されたデザートは
ガレット・デ・ロワ

このお菓子にはフェーブと言う陶器のアイテムが入っていて
切り分けた時
それに当たった人は王として
一年間祝福を受けるという伝承がある

シャールはその中に人数分のフェーブ入れた
イルカ 靴 本 ヨットなど

銀座に小さな陶器を売っているお店がるそうな

これでマカン・マランのお話は終わりだなんて
本当に寂しい

またいつか会えますように!!





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バケモンの涙 歌川たいじ

2020-08-15 08:24:42 | 本 2020年
原爆やら終戦のあった8月に
この本を読むことになるとは


教師のトシ子

餓死していく教え子たちを救うため
穀類膨張機の製造をしようと奔走する話


大阪に住むトシ子が
鉄のたくさんある北九州に移り住み
職工たちを相手に奮闘する


空襲の際にトシ子が遭遇した親子の姿は
生々しい



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小箱 小川洋子

2020-08-15 08:22:26 | 本 2020年
不思議な話

内容が暗くて読んでいると息苦しくなり

何度も飛ばし読み



それでも学生時代の読書感想文のように

読むことをやめられない



死んだ子供の歳を数える



本当につらいこと



登場人物の名前は

一人も出てこなくて

あだ名で呼んだり

美容師 クリーニング店の奥さん

従姉など



場所までもが元の幼稚園とか

産院 郷土史資料館など過去の遺物ばかり



ラストをしっかり読んだら

理解できるかと思ったけれど

わかったような

そうでないような



やっぱり不思議
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