トラ・イアン・グルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

木曜日にはココアを 青山美智子

2024-01-21 10:39:24 | 本 2024年
青山美智子さん 
以前「お探し物は図書室まで」を読んでいる



表紙がすごく素敵で二重





裏表紙





物語は12話
一話一話がすごく短い

1話 木曜日にはココアを

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店
もうこれだけで素敵な気持ちになる

「マーブル・カフェ」
そこの雇われ店長の僕
いつも木曜日にやってきて
同じ席に座りココアを注文する女性に恋をする
名前もわからないので「ココアさん」と名付ける

2話 きまじめな卵焼き

専業主夫で料理が上手な夫
バリバリ仕事をしているが料理が下手な妻

夫が不在の時に息子にお弁当を
作らなければならなくなる

悪戦苦闘するも卵焼きをうまく作れない
夫がスマホでアドバイス
専用のフライパンがあると
それを使ったら・・・

3話 のびゆくわれら

幼稚園教諭のえな
同窓会でネイルをしたら
落とすのを忘れて出勤

園児に見つかってしまう

ベテラン先生に叱られ
落ち込み
退職してオーストラリアで
ワーキングホリデーしようかと考える

しかしそのネイル事件は
一人の園児を助けることになっていた
そしてベテラン先生の気持ちも・・・

4話 聖者の直進

この話は前の話のベテラン先生泰子の話

親友の理沙が離婚調停中の既婚者と
結婚すると
大反対したために疎遠になる

その後離婚が成立して
結婚することになったと
久しぶりの再会

サムシング・フォー
古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの
結婚式で花嫁が身に着けると
幸せになれるという言い伝え

青いものだけが見つからないという友人に
青いショーツをプレゼントする

5話 めぐりあい

前話の理沙
夫ひろゆきとシドニーへ新婚旅行
動物園へ行ってひろゆきとはぐれる

そこで飛行機も一緒だった老夫婦と知り合う

結婚して50年
いろいろな話を聞く

娘がランジェリーショップを経営していると
あれ?もしかして泰子が理沙への
プレゼントを買ったお店では?
ここではそれは書いてない

6話 半世紀ロマンス

前話の老夫婦の50年の結婚生活の話

7話 カウントダウン

緑色にこだわり
絵を描き続ける優

シドニーへやってきて
恋愛にありがちの
ハンカチを落としたことで知り合った男性

シドニーでは
カウントダウンの瞬間
花火が上がり
そこらじゅうでキスをすると

その瞬間名前も知らない男性は
おでこにキスをしてくれるが
涙を拭いて顔を上げたら
彼はいなかった

風がそよそよと樹々に茂った緑の葉を
揺らしているだけだった
ありがとう愛してくれての言葉を残し・・・

葉の妖精?

8話 ラルフさんの一番良き日

ラルフさん
独身
銀行員
好きな人はいる
アパートの隣に住むシンディ

恥ずかしくてあまり話ができない

バス停まで一緒に歩きながら
シンディから好きな色を聞かれ
オレンジと答える

その後シンディは何も言わず
引っ越していった

ラルフさんが銀行をやめ
サンドイッチのお店を開く
でもアパートは取り壊されてしまったので
シンディが来たらわかるようにと
お店のトレードカラーはオレンジ色にする

看板もエプロンもオレンジ色

最後にあってから3年後
シンディが会いに来てくれた

9話 帰ってきた魔女

前話のシンディが
ラルフに恋をしながらも
アロマの勉強をしにイギリスへ行った話

シンディはバス停での道すがら
ラルフが銀行をやめサンドイッチのお店を
開くつもりだと知る
そしてラルフに魔法をかけた
ちちんぷいぷい

10話 あなたに出会わなければ

アツコ 翻訳家

イギリスの絵本を翻訳する際
主人公が青い目の西洋人という設定だとすると
びっくりしているさまを表現する時
目を白黒させるというのはおかしいと
ワシの目が黒いうちは許さんも通用しないと
なるほどです。

中学校の時
オーストラリアに住むグレイスと
文通を始める

グレイスの自己紹介文
私はお花と話せます

年に一度グレイスに会うために
シドニーに来ているうちに
マークと出会い結婚した話

マークはサンドイッチの店をデザイン
あーラルフの店だな

結婚式に来てくれたピーちゃんって
ランジェリーショップを経営だって
なるほど

マスターと呼ばれるマークの知り合い
フリーマーケットで見つけた絵を
引っ張り出さなきゃと来た!
優の絵だ
アツコにも翻訳の仕事を紹介する

マスター
何者?

11話 トリコロールの約束

文通の友人
マコとメアリー

メアリーが心臓の病で入院している時
叱咤激励したのはマコ

12話 恋文

喫茶店でいつもココアを作ってくれる
店員さんのことを
ココアさんと呼ぶことにしたと
お互いがココアさんか

そこではいつもメアリーにエアメールを
書いていると
あーマコだ!

メアリーの病のことを聞いて
落ち込んでいる時
慰めてくれたのは
ココアさん

エプロンをはずして
私と会ってくださいませんかという恋文
両想いでよかった



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳 14 日向夏

2024-01-15 14:41:12 | 本 2024年
第五十四話 湯殿
第五十五話 赤羽
第五十六話 踊る幽霊
第五十七話 噂の宦官

湯殿にて
産毛の剃り残しを糸で絡め取るアイデア

幽霊が出るという噂

その真実は
湯気が床の隙間から上がって
風を起こし
帳(カーテン)を揺らしていた

磨かれた鏡が照らされ
像を映していた

里樹(リーシュ)妃が侍女たちから
ないがしろにされている事実を
壬氏が知る所となる

壬氏は猫猫に自分の正体を
いつ打ち明けようか悩む

猫猫の友達小蘭が
氷を運んでいた宦官とぶつかり
落としてしまう
それは楼蘭妃が食する予定だった

小蘭のため壬氏に頭を下げ
調理場を貸してもらえるように頼む

壬氏は条件を出す

その条件とは自分の話を最後まで聞く
自分があげた簪をつける

さて夕餉に食する氷はできるのか?




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魔女と過ごした七日間 東野圭吾

2024-01-10 09:02:28 | 本 2024年
少し長いけど
後から内容わかるように気になる所を記載


月沢陸真 中学3年生
母親を6歳の時に乳がんで亡くし
父親と二人暮らしだった

その父親克司が殺された

頼れる親戚もなく
一人になりどんなに心細いことか

学校にやってきた刑事の脇坂に
いろいろ事情を聴かれる

この話は今よりAIが少し進んだ時代の話か?

陸真の友人、宮前純也の家は自動車整備工場

家の後を継ぐのかの質問に
将来性があるように思えない

若者のクルマ離れ
持ったとしても多少傷がついても気にしない
走れりゃいい

最近のクルマは性能がいいから
めったに故障しない

AIによる自動運転が普及したら事故は激減

それでも車検があるが
それも整備工の代わりにAIに操られたロボットがやる

克司の前の仕事は刑事見当たり捜査員
聞いたことなかった
小説の話かと思ったら
本当にあった
警察官が被疑者の顔写真や外見的特徴を記憶し、
繁華街や駅などの雑踏の中から、
または被疑者が行きそうな場所へ先回りして
被疑者を見つけ出すこと。


そこにもAIが取って代わった
防犯カメラがいたる所に設置され
指名手配犯を一発で見つけられる

亡くなった父親の通帳を記帳し
払い出しをしようと銀行に行こうと思ったら
親友の純也から忠告された
銀行員は葬式が行われるのを見つけたら
誰が死んだかチェックし
自分の所に口座があるか調べて、すぐに凍結する
だから死んだことは言わない方がいいと

そうなのだ
もちろん新聞の死亡広告もチェックされている

通帳に振込の名前があったことと
遺品の中の名前で
永江多喜子と照菜という親子の存在を知る

二人を見つけ出した場所は
「独立行政法人 数理学研究所」
二人に会わせてくれたのは
羽原円華(うはらまどか)という不思議な才能がある女性

なんと多喜子と克司は
男女の関係にあり
照菜は克司との子で陸真の妹にあたると

少しここで不自然さを感じた
不倫でもないのに
どうして結婚しなかったのか
陸真がもう少し大きくなったらって
その方がショックが大きいだろうに
照菜が生まれる時に結婚するべきだよ
できなかった理由がこれからでてくるのか


克司の通帳に不自然な入金があり
それが指名手配犯からの物だとわかる

そしてそれが照菜の治療費に使われていた

照菜はエクスチェッド
脳神経に疾患を持ち
代わりに特殊能力が備わっている

その数理研究所はその研究をしていた

照菜は優れた記憶能力を持つ代わりに
声を出せない

その後円華と陸真、純也は
独自に事件について調べ始める

殺害場所を当てた円華

どうしてわかったか尋ねると
あたしは魔女だからと答える

そうか魔女と過ごした七日間は
円華と過ごしたって事かと
ここで理解した

ラプラスの魔女読んでなかったので


警察が持っているDNAのデータは
犯罪歴のある人間だけという事になっているが
実際はわからない
そうじゃない人間のDNAも集められているという噂

本当だったら嫌ですね

オール電気のクルマについて
目的地までの優先事項はエネルギー効率かの
純也の質問に対し
運転していた円華の答えは
到着時間

エネルギー効率を無視したから
めいっぱい加速すると
電気自動車ってそういうシステム?
まさか!
スピード違反者が続出してしまう

カジノにおけるジャンケット
世界各国の富裕層をカジノへ招待し、航空券やホテル、滞在中の移動や食事などを世話する職業。



克司の遺品の中にあったカジノのコイン
それを元にバーに潜入する

メンバーは円華と陸真と
昔、円華のボディガードをしていたというタケオ

タケオが客で二人がホステスという設定
そのために中学三年の陸真は変装するんだ

その結果バーに行った時みんなが注目するくらいの
美女に変身する

これが映画になったら誰が陸真役かなと
考えたけれど
中学生くらいの俳優をよく知らず断念

かつての一家殺人事件との関係

カジノに対しての円華の考えが
なんだか納得

公営ギャンブルは国にお金が入ってくる
闇カジノはそうじゃない。だから禁止
本当に国民の幸福を願うなら
全部禁止にするべき
夢中になった人々が人生を棒に振る危険性を
孕んでいるいう点では公営ギャンブルも
闇カジノも同じ

法律は国家にとって都合のいいように作られている

ゲノム・モンタージュ
DNA解析による複顔術

ここからネタをばらすと


事件には警察内部が関わっていたという
私の一番嫌いなパターンだった
克司が元々警察官だったという設定から
それもありかとは少しは思ったけど
がっかり

DNA型データベースの構築

国が義務化を推し進めるIDナンバーカード
マイナンバーのことだな
それとDNAのデータを結び付ける

それにより捨てられた吸い殻空き缶で
誰の物か突き止めるのは簡単になると

学校会社病院などから大量の採取が可能になる

メリットは犯人の早期確保や
移植が必要な病気の適合者を探し出せる

そんな世の中が来るのか
プライバシーは守られるのか
どこかの国のように管理されるようになるのか

結局魔女 円華の具体的な正体は
明かされず







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする