白洲 正子文学逍遥記

故・白洲正子様の執筆された作品を読み、その読後感と併せて能楽と能面、仏像と仏像彫刻、日本人形、日本伝統美術についてご紹介

白洲正子文学逍遥記 番外編-04

2017-07-21 | 日本の伝統芸術

 

 

茜ちゃんの「島日記

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ああ 奄美の梅雨明け如何に !

 

 

 

朝方は如何にも梅雨明けの素振りを見せていたのに・・

昼前から段々曇り空へ・・テゲテゲ天気メ! 

と云訳で本日も梅雨続行と相成りました。気温29

 

   

 

 朝の内から例の夫婦の馬鹿ガラスが鳴き騒ぐ!

<うるさい! て言うんだよ! 黙って鳴け!

鷹の声をスピーカーでカラスに向けて流す。

<やっぱり、爺の家には鷹が今日も居たか?>

と言う訳で夫婦ガラスは諦めて山に帰る・・

 

     

 

 

 

 毎日、これが延々と最近は続く。どちらかが諦めるまでこんな事が続くんだろうね。

 

時計草の実」が段々熟し始めて来た。

 

    

 

奄美の気象台は6/22に「紫陽花」の開花予報を出した。

自宅の紫陽花は段々色合いが濃くなって来た。

 

  

 

 

玄関先にある地元の樹にも花が付き始めた。何という花なのだろうか? 

 

 

畑にある「島バナナ」に大きな実のようなものが出始めて来た。 

 

  

 

アップにするとこんな感じ。カラスの顔に似ているぞ! 

どこから実際の実が飛び出してくるんかいな? 

何れにしても右のような形に収まるのであろう。

どれ位かかるか? 後5本は成長中・・

今年は初めて島バナナな実物が、自宅の畑でお目にかかる。

 

         

 

 

    

 

 

面打ち再開!-1

 

 

   

 

梅雨も終わりそうなので、やっと能面の面打ちをする気になって来た。

涼しい「信州」の山の中がだったらなあ・・・・・ッ!

でも、無い袖は振れない。木も揃っているのでやる気になりつつ・・・ある。 

 

 

 奄美には能楽や仏像文化はない。無い袖は振れぬので・・やるしかない。

能面集は県立図書館以上に充実している積り。

恐らく、鹿児島の県立図書館でもこれ程はない筈。

滋賀県立図書館でもそうであった。確認済みだ。

ちゅう分けで・・必要な資料を机に並べる。 

 

  

 

 現代の面打ちの名人・「長澤 氏春師 & 初代・掘 安右衛門師」

の能面集や、面打ちの手引きを全て用意してある。

奄美では能面師はいないし、京都や東京は遥か数千Kmの彼方である。

書籍に頼るか、専門家のビデオ・DVDに頼るしかない。

 

        

 

「能面打ち入門」のビデオ全集は絶版である。1セット(5本組)=¥150.000の代物。

恐らく市場にはないであろう。だが、掘安右衛門師の作であるから、

絶対の信頼を置いている。実は昔、近江・大津でこれを壊してしまった。

止むを得ず買い直したものである。実によく編集されている。

 

  

 

後、「面打」(AMAZONで発売)のDVDも参考になる。新井達矢師である。

東京の羽村に在住の若い面打ち師であるが、30年程の長い面打ちの年季のある方だ。

腕は一流である。この方の師匠は人間国宝・長澤氏春師。

癖のない何れは師匠を追い抜くであろう程の腕前である。面打ちの手順や運刀方法の参考になる。

東京近在の方であれば・・この方に付いて面打ちを習われることを勧める。

爺が保証する腕前である。面打ちは自分の才能と師匠で決まる。

 

様々な能面集

 

   

 

彩色の段階になると、有名な能面集の「能面」の色合いが参考になるので、

もう、市場にはないであろう能面集を集めてある。中には10年以上時間を要した能面集もある。

  

様々な能面集

   

 

 よう、飽きもしないで集めたものである。あの世に行くときは何処かの図書館に

全てを寄贈したいと思って居るのであるが・・何時お迎えが来るか・・???

 中には同じ能面集をダブって持っている。勘違いしたのであろう。

面打ち 長澤氏春」は2冊ある。御念が要っている・・イヤハヤ! 

1冊は新品そのものだ。市場では現在¥75.000円とか。

でも、随分安くなった。東京・神田では昔は¥100.000円だった!

 

 

 

面打ち用の木は充分枯らしてあるので、脂も出ないであろうし狂わないであろう。

新品が6本、やり直し2面で合計8面分もある。4年間位はこれで充分持つだろう・・・??

 

面打ち用部材・・木曾檜と櫟の木 

   

 

鑿、小刀など数々の道具を使って、長方形の部材を下の様な 形に掘りあげて行く。

この能面は「友閑」という、天下一と称された江戸時代の名人・是閑の弟子の作の写し木型である。

「小面」という名称の能面。小面は何時までも打って行くべき能面である。

ある面では一番難しい能面であろう。小面に始まって小面に終わる。

師匠から昔譲って貰ったものだ。何れにしても長方形の部材は手本の木型になって行く。

此処まで出来上がって面打ちの全工程の40%程である。先は長いのだ。

 

   

 

最終的には下のような面になれば出来上がりなのであるが・・そうは簡単に行かないのである。

 

友閑 「小面」 本面 

 

 能面は日本各地でプロ、アマ含めて多くの人が打たれている筈だ。

北は北海道から南は九州まで。都会の中でも山の中の庵のようなところ・・人によって様々であろう。

ある面では仏像と同じかもしれない。福井県や愛知県、関西方面は部材の関係や、

歴史的な理由から面打ち人数は多いかもしれない。

 

是閑・大飛出

 

 

能面師の名人は昔の越前と近江から出ていた事も一つある。

先程紹介した「是閑」は越前・大野の出目家が輩出した逸材である。

出目家は3系統あり、府中(福井)・越前大野・近江(滋賀)。

不出世の名人はほゞこの系統に入っているのだ。越前の文化の秘密である。

本日はこの辺りでお開きと・・

 

 

 

 


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