白洲 正子文学逍遥記

故・白洲正子様の執筆された作品を読み、その読後感と併せて能楽と能面、仏像と仏像彫刻、日本人形、日本伝統美術についてご紹介

白洲正子文学逍遥記 番外編-09

2017-07-21 | 日本の伝統芸術

 

 

茜ちゃんの「島日記

-008-01

 

 

 

 

 

毎日暑い日が続く。奄美は今年は干ばつ気味。

九州は大水害並みの雨が降っているのに、全くまとまったが降らない。 

 

                  

 

折角成長している「島バナナ」も成長が進まない。

水分が足りないのであろう。毎朝、水を撒いてあげるのだが・・・ 

ここ当分台風が来るまでは望み薄である。毎日、水撒きと雑草刈り。

 

 

エルニーニョと云うのであろうか。台湾海域の水温が高いので高気圧が居座っている。

低気圧の台風も近寄れない。南西諸島は日照り続きとなる。 

 

        

 

半面、本州付近は大雨と猛暑! 北海道も33℃レベル。

奄美は32℃になる位。風が吹けば意外と涼しいのだが、風もあまり吹かない! 

毎日、冷たいシャワーを数回も浴びる始末。今が一番暑い盛りで有るが・・

 

 

 

 

 

藤井4段  31 勝!

 藤井四段の勢い復活!

30連勝は惜しくもならなかったが・・その後は2連勝。

 

 

                     

 

余裕の勝ち方らしい。プロが驚くような駒裁きをするらしい。

「桂馬」の高跳び「歩」の餌食と言われるが、敢えてこれを使って勝利する。

名古屋場所に師匠と観戦した時、大声援!! 

観客は相撲そっちのけで、彼を注視。大声援を飛ばす。

そりゃそうであろう。郷土のスーパースターだから。

 藤井四段 王将戦1次予選7組決勝VS若手の筆頭格・菅井七段

 

        白鵬に「弟分」と呼ばれた藤井4段!           

 

 

まだ先は長い。どんどん勝ち上がって欲しいものだ! 

 

  

 

 

 

 

 

面打ち再開!

-6

 

 能楽資料館散歩--01

 

彦根博物館

 

 

能面が直接観覧できる、博物館や美術館は全国に沢山ある。

 

今回からは実際に趣いた事のある所をご案内。

 

第一回目は・・滋賀県彦根市にある彦根博物館 

譜代大名で能樂に力を入れた、井伊家の能面、能装束などの能楽資料が満載。

 

       

 

近在に筆者も住み、且この街に通っていたことも有るので、大凡の街の中は知っている城下町である。

お堀伝いに植えられた桜並木は綺麗であった。毎朝、お掘り伝いに歩いて目的地に通った。

静かな佇まいで、流石、城下町と云うのは良いものであった。

時代の息吹を感じる。城下町は一種独特の風情がある。

 

        

 

 井伊家の「能面」の蒐集数は抜群である。財力と殿様・井伊直弼の力に預かったところが大きい。

名面の数々が蒐集されている。筆者も帰りがけに或は行きがけに、この博物館を覗いた。

時々、展覧作品が変わるのでその都度お伺いした。最近は能舞台での催しも有るとか。

 

               

 

 現在は市場で手に入るかどうかはわからないが・・井伊家の能面集や能装束の本は存在する。

恐らく数万円レベルだと思うが・・

 

      

 

 

 

 

 

孫次郎秘密 

 002

 

 

             

 

先回は<孫次郎・ヲモカゲ>のプロローグとなった。 それで、今回からは日本を代表する、

名人級の能面師の実際の孫次郎を、能面集から取り出してご紹介した。

何年も掛かって漸く手に入れた貴重な資料の能面集である。

第一回目は「橋岡 一路師」である。当年86歳になられる。 

 

 

    

 

 先日、FaceBookを弄っていたら、突然画面に橋岡一路師のお顔が出てきた。

何方が投稿したか分からない。なぜ突然に・・・?

何れにしても慌ててファイルに収めた。ふと見るとFBの画面には何も映っていない。

幾ら探しても出てこない。誰が投稿したかも・・・??である。

 

 

 

元気なお姿である。眼の眼光は生き生きとしている。 健康な状態が一目で分かる。

しかし、不思議なこともあるものだ。

 

孫次郎

 

 

この面が橋岡一路師が苦心惨憺して、三井文庫館から借りて修理方々写した面である。

私の知る限り、他には現代では初代・堀安右衛門師のみであろう。 

 

能面集 

 

                      

 

この能面集は東京銀座・ 和光で開催された「橋岡一路展」で販売された能面集。

部数は1.000部。招待客のみでしょう。

 

 

 

 

一冊毎に橋岡氏師のサイン入り。達筆ですね。「白洲正子」様の序文が印刷されている。

二度と同じものは出ないという豪華版・能面集。

時々、能面集を古本で業者から手に入れると、素晴らしい署名にブツカルことがある。

能面集を持っていておられた方が、相当なお客様であったことが理解できる。

 

                   

 

 孫次郎の写し作成の経緯

昭和43年9月に三井物産会長・三井文庫館長であった水上達三氏の写しの内諾を得たのであるが、

以後紆余曲折があって22年が流れたそうである。その後、平成元年に東大教授・田辺三郎助氏を通じて、

三井文庫館に所蔵する重文・「白式翁・花の小面・増女・牙べしみ」の4面の修復依頼があった。

その際<孫次郎>の件も出たのであるが、また紆余曲折があり、平成2年5月に三井文庫館より写しの許可が下り、

11月27日に完成された写しと修復面が引き渡された。という時間と諸事情があった一面である。

 

橋岡一路師孫次郎             本面孫次郎

 

    

 

如何であろうか。観世家の係累の方の当代随一の能面師でも これだけの苦労をされているのである。

この<孫次郎・ヲモカゲ>が並の面ではないという事が理解できよう。

次回はもっと中に入ってみたいと思う。

 

次回は7月21日を予定している。

 

 

 


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