白洲 正子文学逍遥記

故・白洲正子様の執筆された作品を読み、その読後感と併せて能楽と能面、仏像と仏像彫刻、日本人形、日本伝統美術についてご紹介

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

白洲正子文学逍遥記 番外編-10

2017-07-21 | 日本の伝統芸術
 
 
 
 

 

 

茜ちゃんの「島日記

-008-01-01

 

 

 

 

 

 

 

西南諸島は連日の猛暑で、纏まった雨が降らない。

今年の奄美の夏は酷暑となりそうだ。 台湾沖に高気圧が居座っているからである。

カラパゴス辺りから流れて来た暑い海流が、ここで滞留することが原因である。

元はと言えばこの海流の出発点は南太平洋の深層海流である。 

 

雨が降らないのでホースの水を果樹の根元に掛けて、給水をしている始末である。

パパイアや子供の島バナナが2本成長中。これからである。

パパイアも大きな実を付け始めた。葉の周りの樹木の剪定が大変である。

梯子が届かない高さ。大きくなったものだ。

 

                   

 

小さかった子供の島バナナも元気で成長中!

下の畑の島バナナは今の所元気で成長中である。

秋までには切り取って吊るして熟させる積り。

 

                            

 

この分だと来年は大量の島バナナが採取できるかも。

島バナナは高級品種で、一房¥2.500円とか・・フィリッピンバナナより大分高い! 

パパイアも一度収穫し、食べ残りは冷蔵庫の野菜室に格納する。

来年まで十分に食べれる。野菜でも果実でもOK!

 

  

 

 

 

 

 

面打ち再開!

-7

 

 

 能楽資料館散歩--02

 

篠山能楽資料館

 

 

 

 先回近江の「彦根博物館」をご紹介した。

今回は兵庫県の三田市の北の丹波篠山にある「篠山能楽資料館」をご紹介する。

東海道線で尼崎で福知山線に乗り換え、篠山口で下車する。

その後バスに乗って終点近くの河原町で下車すればすぐである。

 

 

 

十数年前初めてこの能楽資料館に行ったとき、

タクシーの叔父さんに行き先を告げたのだが・・

「篠山能楽資料館????」という返事。

これはえらいこっちゃ! と思いつつ・・

何とか電話でタクシー会社に確認後・・・ようやく目的地に付いた時はホットした。

その後近くまで来た折は必ずお伺いする。

三田には「白洲正子夫妻」のお墓がある。墓参を兼ねてという事になる。

 

能面集と能面

        

 

ここでは能面集が2刷発行されている。最初の能面集はもう市場でも手に入らないので、

簡単に手に入るものをご紹介。

名品が数多くあるが、赤鶴・一透斎吉成の名品が所蔵されている。

また、作者不詳ではあるが、銘・卯の花 増髪 もある。これは名品である。

通常「増髪」はヒステリー状態の女性の顔立ちであるが、これほど品のある美しい増髪は他にない。

 

  増髪

            

 

 * 注意 能面集は印刷が命であるが、初回の大型本の印刷とこの能面集の印刷は、よく見ると色合いが違う。

この点は実物を見るか、初版本の大型本を見た方が間違いがない。

能面資料館に併設して、「丹波古陶館」がある。料金は変わらず二館を見学出来る。 

作陶に興味のある方は大歓迎であろうか。

 

      

 

 

 

 

 

 

孫次郎秘密 

 003

 

 

             

 

 先回は現代の能面師・橋岡一路師の、「孫次郎・ヲモカゲ」の三井文庫館からの面の修理と写しの許可への経緯を書いてみた。

大変な時間と苦労がその中には隠れていたのである。橋岡師のこの面への執念さえ感じるものである。

この面が尋常一様な面ではないという査証でもあろう。 

 

 

 

一つの面に数十年の思いを込めれるという・・何がそうさせるのであろうか。

「人形」はヒトガタである。能面も同じような性質があるようである。

 

 

 

 

 

橋岡 一路 師

 

 平成2年(1990)の5月に文化庁並びに三井文庫館より「孫次郎・ヲモカゲ」の修理と写しを製作する許可が下り、

当年11月27日に写しと修復された本面が、三井文庫館に引き渡された。

能面自体が「重要文化財」に指定されていたことが、いろいろな齟齬を生む原因でもあったようである。

兎にも角にも孫次郎は無事引き渡されたのである。

 

 本面・孫次郎 と 写し・孫次郎(橋岡一路)と 本面・孫次郎三井文庫館能面集より撮影

 

          

 

孫次郎秘密!」仰々しく題される所以はどこにあるのだろうか。 

 

能面に親しんでいると能面に対する鑑賞眼が自然に醸成されてくる。焼き物でも仏像でも絵画でもそれは全く同じである。

仏像を見続けていると能面や大和人形との類似性に気が付いてくる。眼の造り、眉の描き方、口の切り方、彩色の仕方・・

それぞれ独立した芸術作品ではないのである。全て関連性がある。古道具屋の小僧の目利きの学び方も同じである。

 

能面「孫次郎・ヲモカゲ」の芸術性、完成度は非常に高い。しかし、古来多くの能面師が写しを行って来たが、

皆それぞれ難渋を強いられている。この女面は造作技術のレベルが非常に高度で、写しが極めて難しい能面だからである。

<橋岡 一路師の畢生の写し>は如何であろうか。 

 

 

    

 

橋岡氏の能面集には、この孫次郎の右斜めからの写真はない。

何故かは分からない。いろいろ事情があるのかもしれない。

本当のところを言うと、この斜め方向からの写しを観たかったのは本音である。

 

ここにこの面の凄さが隠されているからだ。 本面を見て理解していただきたいのである。

「何故、左右非対称に造作しているか、目元の位置が上下にずらされているか?」である。

それが右斜め方向になると、すっかり消えてしまって、美しい横顔に変身してしまっている。

つまり、作為をもって予めそのように造作している

先の先まで読み込んだ面の造作であったという事が読み取れる。

ここがこの女面の素晴らしいところである。

 

 

昔、私の師匠がこう言っていた。

「面を打つには能楽の事を勉強しなければいけまへんで・・・」「能の実際の舞台を観なければいけまへん」

まさにこの通りなのである。能面は床の間に飾る美術品ではない。道具である。ある能面師はこう喝破した。

能面は真正面からだけではなく、横からも、斜めからも、切ったり、しおったり・・・

様々な動きをするのである。そこまで頭に入れて面は打たれる。

この「孫次郎・ヲモカゲ」は実際の舞台の全てを知り尽くしているプロの作品尚である。

 

この面の歴史については様々言い伝えがあり、どれが真実かは断定が難しいのである。

少なくとも宗家の大夫が片手間に打った一作品ではない事は間違いない。

それは不可能なレベルの作品である。

 

 

橋岡一路作のその他の「孫次郎

 

      

 

 これを見ると「本面・孫次郎・ヲモカゲ」と何か違うと気が付くはずである。何が違うのか。どこが違うのか。

お分かりいただけるであろうか・・このことについては次回以降書いてみたい。

* 写真はその時の条件で正確な色合いが出ていない場合がある。そのことはご了解願いたい。

折角であるから橋岡一路師の作品を一つ紹介したい。

 

若 女 

 

<1989年、「梅若六郎家所蔵」作者不詳 重要美術品指定> の写し

 

能面は面打師の数多くの作品を見る必要もない。女面を一作みるだけでよい。

それでその方の実力はすぐ分かるものである。小面でも充分である。

橋岡一路師の面打ち師としての実力は、この若女で十分理解できる。如何であろうか?  

 

「孫次郎・ヲモカゲ」 も段々深みに入って来た。大事な事はこれからである。

次回からは関西の名人・初代堀安右衛門師が登場して来る。石川龍右衛門の小面はその後登場する。

まだ始まったばかりのロングランになりそう。

 

次回は7月28日予定 

 

 

コメント

白洲正子文学逍遥記 番外編-09

2017-07-21 | 日本の伝統芸術

 

 

茜ちゃんの「島日記

-008-01

 

 

 

 

 

毎日暑い日が続く。奄美は今年は干ばつ気味。

九州は大水害並みの雨が降っているのに、全くまとまったが降らない。 

 

                  

 

折角成長している「島バナナ」も成長が進まない。

水分が足りないのであろう。毎朝、水を撒いてあげるのだが・・・ 

ここ当分台風が来るまでは望み薄である。毎日、水撒きと雑草刈り。

 

 

エルニーニョと云うのであろうか。台湾海域の水温が高いので高気圧が居座っている。

低気圧の台風も近寄れない。南西諸島は日照り続きとなる。 

 

        

 

半面、本州付近は大雨と猛暑! 北海道も33℃レベル。

奄美は32℃になる位。風が吹けば意外と涼しいのだが、風もあまり吹かない! 

毎日、冷たいシャワーを数回も浴びる始末。今が一番暑い盛りで有るが・・

 

 

 

 

 

藤井4段  31 勝!

 藤井四段の勢い復活!

30連勝は惜しくもならなかったが・・その後は2連勝。

 

 

                     

 

余裕の勝ち方らしい。プロが驚くような駒裁きをするらしい。

「桂馬」の高跳び「歩」の餌食と言われるが、敢えてこれを使って勝利する。

名古屋場所に師匠と観戦した時、大声援!! 

観客は相撲そっちのけで、彼を注視。大声援を飛ばす。

そりゃそうであろう。郷土のスーパースターだから。

 藤井四段 王将戦1次予選7組決勝VS若手の筆頭格・菅井七段

 

        白鵬に「弟分」と呼ばれた藤井4段!           

 

 

まだ先は長い。どんどん勝ち上がって欲しいものだ! 

 

  

 

 

 

 

 

面打ち再開!

-6

 

 能楽資料館散歩--01

 

彦根博物館

 

 

能面が直接観覧できる、博物館や美術館は全国に沢山ある。

 

今回からは実際に趣いた事のある所をご案内。

 

第一回目は・・滋賀県彦根市にある彦根博物館 

譜代大名で能樂に力を入れた、井伊家の能面、能装束などの能楽資料が満載。

 

       

 

近在に筆者も住み、且この街に通っていたことも有るので、大凡の街の中は知っている城下町である。

お堀伝いに植えられた桜並木は綺麗であった。毎朝、お掘り伝いに歩いて目的地に通った。

静かな佇まいで、流石、城下町と云うのは良いものであった。

時代の息吹を感じる。城下町は一種独特の風情がある。

 

        

 

 井伊家の「能面」の蒐集数は抜群である。財力と殿様・井伊直弼の力に預かったところが大きい。

名面の数々が蒐集されている。筆者も帰りがけに或は行きがけに、この博物館を覗いた。

時々、展覧作品が変わるのでその都度お伺いした。最近は能舞台での催しも有るとか。

 

               

 

 現在は市場で手に入るかどうかはわからないが・・井伊家の能面集や能装束の本は存在する。

恐らく数万円レベルだと思うが・・

 

      

 

 

 

 

 

孫次郎秘密 

 002

 

 

             

 

先回は<孫次郎・ヲモカゲ>のプロローグとなった。 それで、今回からは日本を代表する、

名人級の能面師の実際の孫次郎を、能面集から取り出してご紹介した。

何年も掛かって漸く手に入れた貴重な資料の能面集である。

第一回目は「橋岡 一路師」である。当年86歳になられる。 

 

 

    

 

 先日、FaceBookを弄っていたら、突然画面に橋岡一路師のお顔が出てきた。

何方が投稿したか分からない。なぜ突然に・・・?

何れにしても慌ててファイルに収めた。ふと見るとFBの画面には何も映っていない。

幾ら探しても出てこない。誰が投稿したかも・・・??である。

 

 

 

元気なお姿である。眼の眼光は生き生きとしている。 健康な状態が一目で分かる。

しかし、不思議なこともあるものだ。

 

孫次郎

 

 

この面が橋岡一路師が苦心惨憺して、三井文庫館から借りて修理方々写した面である。

私の知る限り、他には現代では初代・堀安右衛門師のみであろう。 

 

能面集 

 

                      

 

この能面集は東京銀座・ 和光で開催された「橋岡一路展」で販売された能面集。

部数は1.000部。招待客のみでしょう。

 

 

 

 

一冊毎に橋岡氏師のサイン入り。達筆ですね。「白洲正子」様の序文が印刷されている。

二度と同じものは出ないという豪華版・能面集。

時々、能面集を古本で業者から手に入れると、素晴らしい署名にブツカルことがある。

能面集を持っていておられた方が、相当なお客様であったことが理解できる。

 

                   

 

 孫次郎の写し作成の経緯

昭和43年9月に三井物産会長・三井文庫館長であった水上達三氏の写しの内諾を得たのであるが、

以後紆余曲折があって22年が流れたそうである。その後、平成元年に東大教授・田辺三郎助氏を通じて、

三井文庫館に所蔵する重文・「白式翁・花の小面・増女・牙べしみ」の4面の修復依頼があった。

その際<孫次郎>の件も出たのであるが、また紆余曲折があり、平成2年5月に三井文庫館より写しの許可が下り、

11月27日に完成された写しと修復面が引き渡された。という時間と諸事情があった一面である。

 

橋岡一路師孫次郎             本面孫次郎

 

    

 

如何であろうか。観世家の係累の方の当代随一の能面師でも これだけの苦労をされているのである。

この<孫次郎・ヲモカゲ>が並の面ではないという事が理解できよう。

次回はもっと中に入ってみたいと思う。

 

次回は7月21日を予定している。

 

 

 

コメント

白洲正子文学逍遥記 番外編-08

2017-07-21 | 日本の伝統芸術

 

 

 

茜ちゃんの「島日記

-007

 

 

 

 

 

 

やっと奄美の梅雨も終わった。直後の台風もゴールデンコースであったが、 

何とかかわしてセーフ! 台風季節のシーズンに入って来た。

今年は数年災害が無かったから、気を付けねばならない。

災害は忘れたころに・・・・ 

 

                                   

 

2つ目の谷川沿いの 畑の「バンジロー」の樹にも、大きな実が生るころだ。

悪戯ガラスのデザート用か? 食い散らかして後片付けは人間である。

<掃除くらいしろ!! カラス!>

 

バンジロウ

 

 

 

 

 

藤井4段 惜しかった!

30連勝ならず! 29連勝でSTOP(29+1=にくい

でも、良くやった! 周りの大声援を肩に受けて・・大変だったね!。

次回は坂田三吉の心算で望めば良い事。加藤一二三さんも茨の道も有って大成された。

これからこれからである。当分29連勝は破られない。一つの金字塔である。

 

  

 

                        

 

 

藤井4段 30勝目!

 

 良くやった! 凄いの一語に尽きる。正に期待通りの勝負師である。

先は非常に長い。健康を保てば30,40連勝は可能だ!

頑張ってほしい! 

 

  

 

 

 

 

 

面打ち再開!

-5 

 

 金剛家 能面・能装束展観

 いよいよ今年も金剛家の能面・能装束の虫干し展が始まります。

7/15~16・・近在から大勢の方が参集する。是非機会のある方は観覧を!

 

               

 

 

                                 

 

能装束の素晴らしさは実物を見るに限る。

近江の能楽資料館では今でも能装束を、繭の段階から布地を織り上げ、

能装束を製作しているはずである。男性ならずとも足を止めざるを得ない出来栄え。

写真では無理なレベルの草木染の発色の素晴らしさ。

近くの方は是非ご覧いただきたい。

 

 

 

          

 

 

 

 

孫次郎秘密 

 001

 

 

                 

 

これから数十回にわたって能面の話を書いて行く積りである。 

内容は中には専門家から張り倒されそうなものもある

筆者の長い経験で学んだ直観(ボケの部分もあるだろう?)と知識で書き綴る・・

本日からのは「孫次郎の秘密」と題した。

 

 

 

 

   

 

能面に関心のある方であれば 誰でもご存知の名面・「孫次郎」である。

ヲモカゲ>とか<おもかげ>という別名が付いている。

現在は三井家旧蔵ということで「三井文庫館」に所蔵されている天下の名面である。

東京の三井文庫館で偶に公開されている。観覧した方も有るであろう。

ここ迄の記述であればどうという事はない。しかし、事はそう簡単ではない。

 

花筐(はながたみ) 

 

 花筐(はながたみ)などでも使用されている。 

* この舞台に掛ける面には小面、若女、節木増、孫次郎、などが用いられる

 

松風 

  在原業平と松風との恋物語。

                     

   

 

金剛流では「孫次郎」を掛ける演出である。因みに観世では「若女」、

宝生では「増女」、金春・喜多では「小面」をと流派で異なっている。

面倒なことに京都金剛家には別の「孫次郎」がある。

 

三井家所蔵能面集(2種類発行されている)

 

 

 

さて、世の中には古来から「孫次郎」は名人によって打たれて来ている関係で、

この名の面は沢山ある。鈴木慶運・「能の面」にも石川龍右衛門の孫次郎が存在する旨の記述がある。

下記の面の写真は本面・「孫次郎」である。

 

孫次郎 

 

   

 

 

ところがこの面は調べるとなかなか複雑な来歴がある。研究者によっても差異がある。

一応、現在は室町時代の金剛太夫・金剛久次という事に落ち着いている。

しかし、棒屋孫次郎、・・・・・という何名かの作者が別に出て来る。

いろいろな書付、古文書、面の実査などをしても室町期頃の面である。

100%動かしがたいものが有る訳ではない。これが第1番目の秘密である。

 

本面 ・ 孫次郎 

     

 照らす                  曇らす

 

さらにこの面をじっと観ていると、様々な物が見えて来る。

正面からみると、完全な左右非対称の決定版のような面である。

しかし、もう少し注意深く見ると・・

「照らす」の角度では左右非対称であるが、曇らすの角度ではそれ(上下の差)が段々消えている。

この計算された造作、尋常ではない。

そして、鼻筋を注意深く見ると・・右に少し振っているのが解る。

所謂、「」の振り方である。作為を持って造作されているのである。

古来「雪」の振り方の面には名面が多い。しかし、難しい・・ 

 

 

眼の切り方、口の切り方、高眉、右振り・・・<何故なのか???> 

しかし、右斜めの方からの視点からは正に絶品である。

面打師の作為か、偶然か・・ここが第二番目の秘密である。

この暑い夏にも関わらず、鳥肌が立って来る美しさだ。

 

松風

 

 

 本日はここまででお開きである。

今回は<プロローグ>である。<エピローグ>までどの位必要か?

次回以降はこの「孫次郎」の写しの実作者を中心に、毎回御一人の順に・・

1- 橋岡一路師、2- 初代・堀安右衛門師、3 -故・長沢氏春師、4- 故-高津紘一師の順に・・・、

現代日本の名人級の能面師の写された「孫次郎」を、いろいろ検討させて頂くことにしたい。

「孫次郎」は数多くの能面師の作品がある。すべては無理なのでできるだけご紹介したい。

その際「孫次郎」の第1、2、第3・・の秘密を解き明かしたいと目論んでいる次第である。

 

 

「面打」の世界には実作者、研究者、学者など様々である。中にはいろいろ批判もあるであろうが、

何せ鎌倉・室町時代からの名品が数多の世界。証拠資料もハッキリとは信用も出来ない世界。

<面の裏>には数々の情報があるのだが、焼き物と同じく贋物も多い。

焼き印、隠し鉋、極め書き・・

うっかり信用は出来ないのである。ここで意見が分かれる場合もある。なかなか・・

筆者は鑑定士でもない。唯、伝統工芸品は注意を要する世界であることは経験済み。

そのような事はその都度追々書いてみたい。

 

次回は7月14日と予定している。 

 

                     

 

コメント

白洲正子文学逍遥記 番外編-07

2017-07-21 | 日本の伝統芸術

 

 

 

茜ちゃんの「島日記

-006

 

 

 

中々明けそうで明けない奄美の梅雨。連日猛暑が続いている。

室内温度30℃。本州よりは気温が低いが湿度85%!

スカッとして欲しいのだが・・・

本日の畑の見回りは2か所。島バナナとパパイアの写真を撮影!

大分大きくなった。もう一本の子供バナナの木はイケイケどんどんだ!

 

 

           

島バナナの実も可なり大きくなった! バナナの風格が出て来た。

周りの子供も3本成長中。来年実を付けるかな?

 

 

 

島バナナは栽培が簡単でないのであるが味は良いとされる。 

 

         

 

谷川沿いの畑の2本の島バナナと2本のパパイアも元気である。

左が雌の木で右が雄雌同体の木。どちらも実が付く。植物は不思議な生き物だ。

 

                   

 

  

 

 

 

 

中学生の将棋師  藤井4段 29連勝達成!

次は30連勝だ!

 

 

とうとうやったね!

Twitterでは30連勝を6月初旬でぶち上げた。そうしたらブロックした奴が居た。

君、先を見る眼に欠けるんだよ! 加藤一二三・元名人も保証している位だ>

と言う訳で30連勝目前だ! 以前、爺が名古屋市の瀬戸市付近に住んでいた関係もある。

 

藤井君、応援するぜ、奄美から!!

 

 

     

 

  

 

 

 

 

面打ち再開!-4

 

          

 

 

 先回は能面の世界を傍で見ていて、遠い将来に大きな不安を覚えたので、延々と演説してしまった。

しかし、皆さんも知っての通り、先日起こった対馬での仏像盗難事件が、

韓国の裁判所で行われ判決が出たが、一方的な韓国式の裁判結果となった。

それは他山の火ではない。もし、日本から能面を盗まれ外国で同じような事件が起こり得ることもある。

しかし、国際法の及ぶ国であれば良いが全てがそうとは限らない。

 

小面 

 

 

日本人が日本の伝統工芸文化に関心が疎くなれば、韓国でのようなことも起こり得るのである。

このようなことは国レベルでもっと危機感をもって対処すべきである。

仏像ような文化財はまだ良い方であるが、「能面」は如何であろうか。

非常に寂しい限りなのが現状である。何とかしなければいけないのだ。

現在は能面の専門家が宗家と結びつき、あるいは単独で面打ちに専念されているが、

修理修復というレベルでは如何であろうか。

国立能楽堂に付属の機関だけでは心もとない。文化庁が介入した堅固な教育体制が必要である。

今迄の様に宗家と能面師の助け合いだけでは早晩危機に瀕してしまうであろう。

 

 

 

 

このブログを見てくださる方は毎回100名を超える。その中には様々レベルの方が居られる。

今回は手短に初歩レベルの方を念頭に書いてみたい・・多少内容が重複する旨お許しを。

 

 

 

能面」を学ぶ手引書

 

 

 

 

能面の世界に入って来て興味を持たれた場合、まず最初に見る基本的な能面についての、

入門レベルの書籍にはこのようなものがある。中には絶版本もあるが古書店で購入出来るのもある。

中村保雄著「能面」は¥5.000円程度である。それ以外は廉価である。

鈴木慶運著「能の面」上・下は今でも「ケンドレイク」で購入可能。

* ケンドレイク神戸の三田にある能面・仏像の書籍、材料等販売の老舗。大津時代はお世話になった。

 

  

 

「面から たどる 能楽百一番」は能の曲の説明と使用される能面が掲載されている。

図版の「能面」は福知山市在住の現代の名人・堀安右衛門師作である。良書である。

本物の能面のレベルを知るには非常に良い。この<能面>を基準に他の面を判断出来る。

恐らくこの方の能面以上の面は数少ないであろうことは間違いない。

あとは好みのレベルの問題である。多くの能面を見続ける内にこのことが理解が出来る筈。

 

能面 白洲正子著

                

 

「能面」を本格的に学ぶ良書である。この方は能面・仏像・焼き物(磁器 土もの)・染色・指物等、

日本の伝統工芸の専門家であり文筆家である。この方の書籍は古書でも値段が高いのが欠点か。

図書館で借りてCOPYするのも良いかも。爺もこの方の著書を数十冊そのような方法を採った。

この本は「読売文学賞」を受けられた名著である。手に入りずらい逸品である。¥5.000円程度?

 

能・狂言 

 

 

本気になって能楽を学ぶ良書だが、8冊もの大書であるのが・・大変である。 

徹底して学びたい方向きである。成功を祈るばかり・・

 

 面打ちの実技書と能面集 

 

 

面打ち 長沢氏春」 能面集+面打ち実技書・・・当代一流の能面師の書籍であり、内容も最高レベルである。

                        高価な本である(時価ー¥75.000~35.000円程度)

                                 書店、AMAZONで手に入るかも?  

能面を打つ」 面打ち実技書・・・・・・・・・・当代一流の能面師・掘安右衛門師の書籍であり、内容も最高レベルである。

                        比較的に手に入りやすい。 

良書とも現代能面師の最高峰の方であるから、安心して観ていれる。これは絶対の自信を持って推薦できる。

 

                        

  その他の能面集や参考書

 

        

 

紹介しきれない程なので、写真を見ていただければ・・ 

 

 

 恐らくすぐ手に入らないものばかりかなと思う。

この他にも数冊あったのだが・・何時の間にかどこかへ行ってしまった??

梅若流・能面集」2冊は逸品であった。どこへ逃げ出したものか行方知れず?

 

 

             

 

掘安右衛門著の能面集は一番信頼が置け購入しやすい。(AMAZON,ケンドレイク

 

    

 

その他は能面集の逸品揃いであるが、中々手に入りづらいのが玉にキズ!

 復刻版もある・「三井家旧蔵 能面それでも比較的手に入りやすいのかな? 

来週ご紹介する「孫次郎」の名面が表紙に印刷されている。

女面の最高峰の一振りである。好きな方はこの一面でOKである。

 

                 

 

「能面次元」 は京都在住の女性面打師「中村光江師」著である。堀安右衛門師のお弟子さん。

女性の方で面打ちを学びたいのであればこの方に付くのも良い。推薦する。

素晴らしい実力を持たれている。京都・大阪・東京で教室を開催している。

 

 

能面集の図版を観る時の注意点!

 

能面の鑑賞は実物を間近で見るのがベッターである。しかし、場所や時間の関係で無理な方もある。

そのような方は高価であるが「能面集を」使うのが良いが、高価であっても色が実物と同じと勘違いしないことである。

色数の関係で実物とはやはり少し違う。花の写真を撮る方は理解出来るはず。微妙な色は再現できないのだ。

実際の能面を手に取って観て確認するに限るが・・・面打ちの際も飽くまでも参考にするだけである。

しかし、色合い以外の多くの情報が手に入る。超有名な能面師のものを選ぶ事である。

 

 

 

 

 

能面・面打ち 習う際の注意点

ヘボな面しか打てぬのに、偉そうなことは言えないのであるが・・

 

 

 

能面の面打ちを習う場合は、事前に先生の作品をよく観ておくことである。

名人級の能面集と比較して遜色なければOKである。そうでなければ止めた方が良い。

伝統工芸技術は自分の能力と師匠で決まる。これは経験上間違いないと思う。

有名だからとか(宣伝などで)、人伝の噂は無視することである。

 

 

 

世の中には「能面」を知らない自称先生も多いのである。オカメ・ヒョットコの面を製作して、

「小面」と自認している方も結構多い。街中の先生に割りと多い。

これでは生徒は悲劇だ。終生それが理解出来ないで終わるかも・・お笑いである。

それは生徒の事前の不勉強が災いしている。ピアノ、バイオリンを習う場合でも同じであろう。

 

 

 

先生の自作の能面を宗家の演能で使用している方のレベルに限るのである。

宗家の能面の観るレベルは高い。それをクリアーするのが条件である。

もし、身近に居なければ能面集と自らの努力だけである。その方が良い。

これは能面の面打ちだけでなく、仏像彫刻等も同じである。

 

 

 

プロの専門家に習うのが一番良い。手短はいけないことだ。しかし意外と多く見られる例である。

やはり、脚を使って能面資料館、美術館、博物館、能面の虫干し等を丹念に観ることだと思う。

時間と金と努力」しかない世界である。どの世界でも似たようなものだが・・・

 

次回は7月7日の七夕 

 

 

   

 
コメント

白洲正子文学逍遥記 番外編-06

2017-07-21 | 日本の伝統芸術

 

 

茜ちゃんの「島日記

-005

 

 

 

 

 

 

本日の奄美の空は朝から曇り空。 時間が経つにつれてどんよりして来た。

何時もの調子の梅雨空である。今日は午後から雨になるらしい 。現在湿度80%。

この調子だと本土の鹿児島と同じころ梅雨明けかもね?

 

      

 

朝 畑に出てみた。雨が降らないので野菜の成長がSTOP。虫食いが進むだけ。

ひょっと島バナナの樹を見てみた。 大分実の姿が出て来た。

 

             

 

ここまで来るとハッキリ バナナの房 の赤ん坊が見えて来る。 

いよいよ本格的な姿になりそうだ。こんな風にしてバナナが誕生するのだね。

 

 

自然の妙味を見せつけられた瞬間である。初めて見た!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

面打ち再開!-3

 

 

 

今回で 面打ち再開 3回目である。Twitterには日本の各大学の能楽クラブから、

5月の学園祭に向けて「能楽関係の催し」が引きも切らずだった。

国立、私立、女子大学など相当数の大学であった。東大・京大・慶大・早稲田・・・・

中には各流派に分けられて細かいクラブ風になっている大学まである。

 

 

その他に全国の能楽に縁のある各所からも、同じような形でTwitterに掲載されていた。

中には能楽宗家が後援会のような団体のものもあるという具合。

だが、共通していることは能楽に於ける「仕舞」$「謡曲」だけである。

「能面の面打ち」は発見することが出来なかった。

 

   

 

何故なのだろうか? いろいろ理由はあるかもしれない。

「能楽」は現代の人達にとっては、オペラや歌舞伎、浄瑠璃などと同じ傾向の「演劇」として

受け取られているのであろう。本来的な日本伝統芸能としての「演劇」ではない。

 

 

若い大学生にとっては、舞台の上で演じられるある面ではカッコの良い演者の動きに、

大いに魅力を感じるのではないだろうか。動きの速い曲もあるのは確かだ。

般若の面で空を切る仕草は「カッコ良い!」といえばその通り。中には軽業擬きまである。

「仕舞や謡」が能楽そのものだという認識かも知れぬ。

 

 

それで、Twitterで能面の「面の作品」を多くに時間を掛けて紹介してみたが、

殆ど大学生には関心がないようであった。残念であった!

<能面をシテ(主演演者)が持ちいる時、その行動を何というか?>

「被る」と答える方が多いと思う。能面は「掛ける(付ける)」である。

ここが根本的に違う。オペラも伎楽も<被る>である。

能楽における「能面」の特殊性の認識がないということだ。

「能面」は能楽という日本伝統の演劇に用いる、能装束や舞扇などの道具ではないのである。

この辺に答えが潜んでいる。皆さんは如何であろうか?

 

 

そこまで解った時、Twitterから縁を切ることにした。これ以上やっても意味がない。

Twitterは140字と写真の世界である。それも通常3コマだけ。

この条件の中で意を通じさせること自体、所詮無理なのである。

後は自分で専門書などを執筆するか、独自のブログを公開するしかないのである。

最終的には従来通りのブログでの「能面・面打ち」の紹介をすることにしたのである。

 

 

「能面」を文献学者が専門家としての立場で紹介しても限界がある。

面を打ったことのない人には解らぬ世界がある。専門家と雖も面打ちをしたことのない方の話は、

失礼な話であるが評論家である。畳の上の水練と同じなのである。

幾ら名高い作者の能面を数多く見て来ても、理解には自ずと限界があるのだ。

 

 

この辺りを自分なりに踏まえてみて、実作者の立場から見た「能面」の紹介の仕方が、

一番理に関ったやり方であると悟った。「焼き物」は焼いてみないと秘密は理解できない。

文献や人の話は当てにはならないのである。ここが大事だと理解したのだ。

 

 

世間には数多くの能面師が居られる。素晴らしい技術を持つ方も多いのは確かだ。

実際に能面を打って、指導して活躍されたり、大学で講義している方もある。

しかし、今後の能面の伝統を何時までも保持できるであろうか?・・・・

 

 

 

「仏像」は日本の代表的な文化であり、ある面では日本伝統芸術の最右翼である。

東京芸術大学や奈良国立博物館等の数有多くの仏像製作の修理修復・教育機関が存在する。

しかし、「能面」の<面打ち>に関する専門的な文化庁関与の「教育機関」はない。

これはある面では日本伝統文化の危機なのである。

学生の好奇心の発露を期待するレベルでは、全くお話にならないのである。

 

 

 

そんなこんなで・・・現在、奄美在住の爺が一念発起したのであった。

こりゃ、大変だ! 何とかしなきゃ

と、大宣言してはみたものの・・・である。

資金とマネージメントと教育技術・・段々大事となって来たゾ!

そのような訳でこのブログは能面の面打ち主体のブログになりつつある。

時々、奄美の自然や文化やエピソードも紹介・・・・・ 

 

 

 

 

6/26は中学生の将棋チャンピオン29連勝!?になるか。

 こんな話題もね! 頑張ってね!

 

次回は7月7日の七夕 

 

  

コメント