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ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

全然授業についていけなかった中学生君 成績が上がりました♪

2008-02-21 09:19:12 | 発達障害児に教える基本
以前 このブログで記事にさせていただいた
いくらがんばっても いっこうに基礎的な計算(分数のかけざん等)が
身につかなかった中2のAくんの成績があがりはじめました。

実力テストでは 学年の平均を上回りました!!
学校で先生に褒められることも多くなったようです。

同じように中一の初めごろから
いっさい授業がわからなくなり
3X=6のような簡単な方程式や
This is a pen.を疑問文に変えるといったことができなかった中2のBくんも
スムーズな伸びを見せてくれています。

このふたりの中2生が できるようになった道筋や教え方のこつを
紹介させてもらいますね。

ふたりに共通するのは 
想像力の欠如と
紛らわしいものがあると混乱してわからなくなる
ということです。
数学の公式 英語の文法 のふたつは
特に困難を極めていました。

あるひとつの段階でわからなくなると
それを応用させた問題で 何とかつじつまを合わせて理解にいたる…
ということはありません。
1がわからないと2~10はまったくわからないまま
過ごします。
じゃあ 学校で何をしていたの…とも
思いますが おそらく
チンプンカンプンなまま 不安と絶望感を募らせていたのでは
ないでしょうか?

教え方は 少し長くなるので何回かの記事に分けて
書かせていただきますね。



 
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発達障害のある子とテレビ・マンガの話 

2007-12-22 14:37:24 | 発達障害児に教える基本
3歳以下の乳幼児には
TVはなるべく見せないに限ります!!

今回は少し大きな子とテレビやゲームの話です。

幼稚園に行く頃になるとテレビ大好きっ子が‥
小学校にあがる頃には マンガやTVゲーム大好きっ子が‥
増えてきますね。

発達障害のある子は こうしたものにのめり込みやすいので
注意が必要です。
けれども
好きなTV番組やマンガ TVゲームも上手に利用すれば
学習にとても役立つ一面もあります。


アスペルガー症候群や高機能自閉症の子は
話の展開や前後のつながりを理解するのが苦手です。
TVが終わったあとで 
話の流れや
面白かったところについておしゃべりするのは
認知面を発達させる
良いトレーニングになります。

また マンガも気持ちを理解したり
起承転結の流れを追う訓練になります。
親子で読んだ後で
会話をすると さまざまな能力を伸ばせます。
特に 顔の表情や出来事から気持ちを推測するのに
マンガはとても役立ちますよ。
「どうして どらえもんは泣いているのかな?」
「カツオとワカメはどうしてけんかになったのかな?」
などを考えさせます。
すると とんでもなくわかってな~い考えが返ってくるんですが‥
すごく一生懸命見ていても
意味を全て取り違えていることが多いんです‥
テレビもマンガも見せっぱなしにせず
その後の会話と
きちんと正しい意味を教えていってあげること‥
が大切なようです。



発達がゆっくりな子との遊び レベルアップ

2007-12-20 11:54:52 | 発達障害児に教える基本
言葉が遅い
考える力が弱い‥など
発達に遅れがみられる子を育てていると
何かしなくては‥とあせってしまいますよね。

でも言葉や数を「勉強」という形でトレーニングするより
遊びの質を高めて
会話の中で就学後に必要な基礎知識がマスターできるよう
親が気を配る方が
よい成果が出るように思います。

おままごとをしながら
「5個いちごを乗せよう。」
「これは100円です。」
「同じ数ずつみんなに分けて!」と言う具合に遊んでいると
数の概念が育ってきます。
そうしたことを理解しているはずがない!と思える子でも
何度も言葉をかけているとわかってきます。

もちろん電車ごっこでも 戦隊ものでも
遊びは何でもいいんです。
その中に 形 数 大小などの概念を取り入れる
工夫が大切です。


まだ言葉が出ない子には
大人が独り言を言いながら(いちごをのせて~つぎは~)
いっしょに遊ぶのも大事です。
しゃべれない子相手ではしゃべれないますます言葉が育ちません

また 子どもが何かしたら
それがおもちゃを崩すことでも
「うー」と言う事でも
真似してみせます。
すると 子どもは自分の行為に相手が反応するのを面白がって
だんだん コミュニケーションをとろうとするようになります。
また大人の真似をすることに 関心を持ち始めます。

子どもが自分の世界に閉じこもって
親の目を見ようとしないときは
子どもが興味を引かれたものを
大人が指差して「あー!!」
と言ってから 子どもと目を合わせれるようにしてみます。
お互いに同じものを見
共感しあうことは
発達の基礎となります。





発達障害のある子に教えるコツをまとめた記事を整理しました

2007-12-15 21:01:06 | 発達障害児に教える基本
教えるプロでも 教えることが難しい!
発達障害を持った子に教えるコツをまとめた記事を整理しました。


発達障害のある子に教えるコツ→

発達障害のある子に教えるコツ2→

手遊びおしゃべり立ち歩きが止まらないADHDの子に教えるコツ→☆
アスペルガーとLDのある子に教えるコツ→

アスペルガーとLDのある子に教えるコツ2→

発達障害のある子に教える基本の基本→

発達障害のある子に教える基本の基本2→

できない理由は LDにあるのかも知れない‥(2)

2007-11-22 23:49:39 | 発達障害児に教える基本
小4の☆くんは算数と理科の計算問題が得意です。
国語の文章問題も 
苦手ではありません。

けれども 漢字の学習になると
全く手も足も出なくなるのです。
漢字の学習を始めたとたん 落ち着きや根気がなくなり
注意して漢字を見たり
練習を続けたりできなくなります

そのため 
一見
漢字が書けない理由は
そうした落ち着きのなさや
やる気のない態度が原因のようにも見えます。

でも それはあくまでも
そう見えるだけのようです。

写真は ☆くんの好きなオセロをしながら漢字の問題を
解いてもらっているところです。
私が出した問題が正解すれば
☆くんがコマを置く番。
間違えたら 私がコマを置きます。

この日の出題は 反対語の熟語。
「拡大」の反対は「縮小」
「安全」の反対は「危険」など。
最初にいくつか覚えてもらったものから 問題を出します。
どうしても勝ちたい☆くんは 「ちょっと待って!○だっけ?○?」
と必死です。

何度も何度もヒントをあげて
何回 同じ質問をされても ていねいに説明する

をしていると ☆くんが同じ質問を7回以上していることに
気づきました。
ほんの数秒前に聞いた言葉でも
記憶にとどめることが難しい様子なのです。

以前 ☆くんと
漢字を目でよく見て
「何回見たら完璧に書けるかな?」というゲームをしたら
ほとんど1~2回で完璧に書けていた時に
比べると 
この耳で記憶する力は かなり弱い気がします。
また しゃしゅしょが入る言葉は
何度聞いても 覚えておくことがしんどいみたいです。

このように 子どもの弱点が見えてきたら
できるだけ自分の得意な部分(目)を使って
苦手な分野が学習できないか検討しなおす。
弱い部分が 少しでも克服できるように
遊びやゲームでトレーニングする。
(言葉の伝言ゲームなどをする)

など これから何をすればいいのか見えてきますよね。

子どもの極端に弱い部分を見つけるには

子どもがミスしたとき 何度でも何度でも
ていねいに教えてあげるにつきます。
なるたけ 子どもが何度も質問してでも答えたいという状況を
ゲームやくじ引きで作ることも大切です。

そして
「さっき言ったでしょ。」とか「何回目」とか言わず
何度でも 教えます。
そして何回くらい間違えているか
数えておきます。
通常考えられないくらい
同じ間違いを繰り返す場合 そこにはLDが隠れている場合も
多いようです。


できない理由は LDにあるのかも知れない‥(1)

2007-11-22 10:29:39 | 発達障害児に教える基本
計算でも 漢字でも
何かがとことん苦手だ‥という子が
小学校3年生以上だった場合
その根本にある原因を探っていくのは
とても難しくなりますよね。

特に できるできないにばらつきのある子
集中するときと できないときが極端な子は

やる気がない!
努力しないからできない!
ふまじめ!

等の叱責を繰り返されていることも多いです。

本人もそれを信じ込んで
やる気がでない!
怠けたい!
遊びたい!
という思いに支配されて

原因にLDによる 見え方や聞こえ方の問題が隠れている場合でも
弱点を克服するための
トレーニングがなおざりになっていることがよくあります。

こうした子に 大人がいいかげんな注意や叱責をするのは
百害あって一利なし!です。
簡単に誤った自己イメージを信じ込んでしまいます。

それよりも
子どもが自分の弱い部分を正確につかみ
それを乗り越えるための見通しを立て 
それからの長い道のりを
根気よく支えてあげることが
一番 大切なことだと思います。

具体的な弱点の探り方は 次回の記事に書きますね。

 

発達障害のある子のための中学受験(2)

2007-11-02 21:03:01 | 発達障害児に教える基本
それでは

要領が悪い! 
単調な作業がきらい!
わかっているほど 解けない!

という 実力が常に不完全燃焼を起こしがちな子に
私が教える時注意している点を紹介します。

問題を見たとき
まず ひと呼吸!!

はじめに押さえるお決まりパターン!

答えはたぶん こんな感じ!

のふたつを先に考えさせます。

例えば 国語の熟語のなりたちを問う問題なら
「はじめに押さえるのは
反対の意味を持つ漢字からなりたつ漢字だね。
一番間違えにくいでしょ。

次は 同じ意味の漢字の組み合わせ。

その次は まぎらわしい2タイプが残るね。
投球は 下上  
赤色は 上
この違いに注意して解いていこう。」

という様に教えます。

???それが‥

簡単そうなものから 解いていくのなんて
誰でもしてるんじゃないの?
と思う方は
グレーゾーンの子が
そうした問題を解くとき どのように
解いてるかよく観察してみてください。

この国語問題でも
反対の意味や同じような意味のものなら
けっこう知ってるのに

わざわざ まぎらわしいものや自分の苦手なものから手をつけて
考え込むうち 注意力が散漫になり
「そうだ 時間がなくなりそうな時は
何でも答えを埋めときなさいって言われたことある。
もう、わかんないし 埋めちゃえ!!」
としてしまうんですね。

算数も同じ。

なんせ 走り出したら止まれないこのタイプの子たちは
途中から 自分で考え出した問いを
必死で解いていることが多いです

簡単な問題を やたら難しくもします。

図があるときは
まず図をきちんと見る。
その時 押さえるべきポイントを見る。

を徹底させることが とても大切なんですね。

少し高い位置から
見下ろすように
大きな視点で問題を解く練習‥

たくさん解かせる以上に大切なポイントです。



 

発達障害のある子のための中学受験(1)

2007-10-31 12:36:54 | 発達障害児に教える基本
小4のSくんは
現在 難関中学を目指して
受験準備中です。
Sくんはグレーゾーンにあたる男の子で
集中力を持続することが非常にむずかしい子です。

立ち歩きや 思ったことをすぐに口にだしてしまう
ところもあります。

一方 頭の回転が速く 数学的な感性を持っているので
きちんと教えてあげれば十分伸びる子でもあります。

Sくんのようなタイプの子に
たくさん宿題を出して
問題演習を繰り返させても
あまり成績は伸びません。

問題がわからないのではなくて
問題を頭の中で整理することが
苦手だからです。

問題をたくさんこなすうちに
多くの子どもは 
自然に 大事なポイントを拾いながら
整理して解けるようになっていきます。

けれども グレーゾーンの子は
そこらあたりが
いっこうに進歩しません

目に付いた部分から
手当たり次第に解こうとしてみたり
解いているうちに 気分がヒートアップして
答えが出ているのに
余計なことをしてバツになったり‥。

そうした子への具体的な教え方は 次回に書きますね。

知的な遅れはないけれど…

2007-10-08 09:07:28 | 発達障害児に教える基本
親子レッスンをしていると
この子はちょっと心配かな?
というグレーゾーンの子に出会います。

身体の障害も 知能の障害もないけれど
脳の中の「心の機能の働き」がひっかかる子どもです。
一般に「発達障害」と呼ばれています。

ご両親が愛情深く 
子どもの気持ちを十分汲んであげるような方だと
かえって
そうした障害が 気づかれにくい場合もあります。

何とか叱らず やさしく言い聞かせても
いっこうに聞く耳を持たない子どもを相手するうち
自分に自信を失う親御さんは多いです。

そうした子の親子レッスンは
ちょっと消極的ですが 親御さんに
「タブー」を学んでもらうことが 中心です。

まだ障害の有無はグレーな状態でも
保険の意味で 接し方のタブーを知っておき
2次障害だけは避けなくてはなりません。

発達障害に気づいて育てる完全ガイドから
避けたい対応!!タブーを紹介します。

またか、と露骨に嫌な顔をする。
あわてず さわがず 冷静に受け止める。

ADHDの子に「いいかげんにしろ!」と叱責するだけ
何が原因なのか 子どもに変わって考える

自閉症 アスペルガー症候群の子に 予定にないことをさせるのは
不安のもと
予定を視覚的に伝える。
変更は事前に伝える。

ゆずってしまう。子どもの言いなりになる。
なぜ応じられないのか わかりやすく説明する。
ダメなものはダメと 一貫性を持つ。

暴力の容認 過度の要求に答えてしまう。
行動が繰り返しつつ エスカレートしていくので
最初にきっちりN0をしるす。

自閉症の子が目をそらすので ほうっておく
名前を呼んで見て話すようにする。

「~が守れないなら~しないよ」などと
強い調子でおどしたり とりひきをする
ちょっとがんばったらできる 具体的な目標を設定し
できたらほめる。お金や高価なものでつらないで
いっしょに遊ぶなど 形のない物や楽しみの方がよい。

「また~してる」「いつも~だから」
と頭ごなしに決め付ける。
どうしてそうするのか理由を聞き 待つ。 

引用は「発達障害に気づいて・育てる完全ガイド」黒澤礼子
講談社より
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就学の準備 どんなことをすればいい?

2007-09-26 19:09:38 | 発達障害児に教える基本
いつにもまして
変なグッズばかり 写真に写っていますが
どれもなかなか優れた 就学準備の教材です。
わざわざこんな変グッズ買う必要はありません
適当にお家にある物で 代用してくださいね。

大きなハンバーガー何に使っているかというと
小さなハンバーガー10個と交換しています。
小さなハンバーガーは 木のコイン10個と交換。

ゲームをする時や
お手伝いをしてもらった時に
使います。
こうした見るからにサイズの違う物で
両替するシステムを作っておくと
10以上の数が出てきた時も
大丈夫です。
10のことを「いちゼロ」と読む子がいるんです
そういう子は 
どうしても繰り上がりのある計算が
飲み込めません。

就学前に お家でかわいいグッズを使って
10個貯まったら
大きい1個と交換する!という経験を積んでおけば
きっと 学校で習う桁数が大きくなってきても
大丈夫ですよ。

ストロー
太めなもの 色のはっきりしたもの
だと思わず触りたくなる効果が
三角形 四角形を作って遊びます。
「形は得意!」の気持ちを育てます。

足型
これ…何???だと思いますか?
たまたま 足のツボ押しの下についていた紙ですが
右 左がどうしてもごちゃごちゃになる子に役にたったので 
紹介します
(お家では 子どもの足型を取って 作ってくださいね。)

この足型を 右足の形にして床に置いて
「右!」と言いながら踏みます。
裏返すと 左足になります。
手型も作るといいですよ。
瞬時に 右か左かを判断するトレーニングができますよ。

本物のお金 何をするかというと…?
「どれが100円?」「500円?」
とたずねるだけですが
忘れてはならない 学習です。
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せんたくばさみは 万能教具(2)

2007-09-20 14:34:38 | 発達障害児に教える基本
前回のつづきで 少し年上の子用の教具を紹介します。

小学校に上がって
ようやく足し算ができるようになったと思ったら
10の分解でつまずく子!!
多いです。

そのせいで くりあがりのある計算ができません。

おまけに くりさがり…!!となると
もう何が何だかわからない状態

教える親御さんも
こうもわからない子に
どう説明したらいいものやら…
困ってしまいますよね。

そんな時に
とても役立つのが
せんたくばさみを使った
手作り教具です。
かんたんにできるので 
子どもと一緒にたくさん作って
いろんな問題にチャレンジしてみてください。

作り方は 
写真のように厚めの紙に
せんたくばさみを はさむだけ
片側には5個までしかはさみません。
同じサイズの紙で 1~10までの数を2組づつ
作ります。
実はこの教具 英才教育の研究所で
使われていた教材を
私がせんたくばさみでアレンジしたものです。
「スーキー」という名前です。
本来の教材より使い勝手が良く
安価に簡単に出来ると…自信作です

学びかたは
あわせると10になるペアを作って
遊びます。

適当に2個取って
10より大きいか当てます。

同時に1つずつ取って
大きい数の方が 勝ち!

この教具のいいところは
遊びながら 数を形として
覚えることができることです。

「7」と「3」の形が10ということが
遊ぶうちに身についてくるんです。
手で計算する子には
この教具を使って
1,2,3…と数えずに
目で見た形から 答えを出すよう促します。




せんたくばさみを使って
ひらがなや漢字を教える方法を紹介します。

お部屋のどこかに ひもをかけます。
次の「漢字テスト」に出る漢字を
紙に書きます。
写真のように 服の形にすると 裏に写りません。
ひもに せんたくばさみでとめます。
「漢字のせんたくもの」ができました。

子どもに「自信がある漢字は言ってね。」と
頼んでおきます。
子どもが「チャレンジする!」と言った漢字を
1問だけテストします。
あっていたら「おせんたく 乾きました」と小さなかごに
取り込みます。
1問出来ると
おもちゃのチップを与え 10個貯まると
「ゲーム30分」とか「カード1枚」と交換できるようにすると
がんばってするようになります。

こうした教具…わが子からは「お母さんの へん教具」と呼ばれていますが
指で計算しても途方に暮れていた子が
なんとか次のステップへ
進んめたりするんですよ
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せんたくばさみは 万能教具

2007-09-19 20:33:22 | 発達障害児に教える基本
どこの家庭にでもある「せんたくばさみ」
これが ちょっとした工夫で
すばらしい教具になります。

写真下は せんたくばさみをつらつらと
つなげているだけですが…
はさみやえんぴつを使う前の
トレーニングになります
はさむ場所を工夫すれば
動物やのりものも作れますよ。


写真真ん中は
紙皿に数字を書き
その数だけ せんたくばさみを
はさませる
算数のトレーニング教具です。
せんたくばさみをつけ終わったら
数字の書いてない側を見せて
数を当てさせます。
たしざんの学習の時も 大活躍しますよ

写真上は 超かんたん工作です。
折り紙を半分に折って 目や耳を書きます。
紙をちぎって 耳や首にしたりもします。
(キリンは 首が折れるので、うらに綿棒を貼ってます。)
見ての通り あとは せんたくばさみの足をはさむだけ。

この工作の良い所は
子どもが工作を嫌がって 親が作るはめになっても
あとで教具として
遊べるところです。

次回は せんたくばさみを使って
簡単に「10の分解」や「くりあがりを教える方法」
ひらがなや漢字をマスターさせる方法について書きますね。
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発達障害のある子の 絵本選び(1)

2007-09-17 20:42:13 | 発達障害児に教える基本
広汎性発達障害の子と
ADHDの子では
「ぴったり合う絵本」というのが 
ずいぶんちがいます。
(どちらの障害もかかる子は
広汎性発達障害の子用のものが
いいと思います。)

広汎性発達障害の子は
ストーリー展開のある話に
なかなか ついていけません。

それで 本人に選ばせていると
幼すぎる本や 写真ばかりが並んでいる図鑑
逆に難しすぎて本人が楽しめないような本
ばかりになってしまいます。

私は このタイプの子には
くりかえしが多く
ストーリーの展開が子どもに十分理解でき
それでいて 聞く力を育て 
社会や心理に関する知識を
子どもに授けてくれるような本を選びます。

写真の
「でんしゃで いこう でんしゃで かえろう」
「わたしとあそんで」
「もりのなか」
などがそうです。

「もりのなか」は 見たところ
子どもの興味を引きそうもない
白黒の地味な本です。
が ページをめくり
読み聞かせるうち
お話に耳を傾けたことのないような子も
夢中になって聞き始めます。

主人公の男の子がぞうに会うシーンでは

   二ひきの ぞうのこどもが みずあびをしていました。
   ぞうのこたちは ぼくを みると、 みずあびを やめました。

   「まっててくださぁい」 ぞうのこたちは、
   みみを ふきながら いいました。

   それから、1ぴきはセーターをきて、
   もう1ぴきは、くつをはいて、…

ちょっと眠くなるほど ていねいです。子どもが理解できない展開も 言葉もありません。しかし 深い感動が残る良書です。

「でんしゃでいこう でんしゃでかえろう」は
表も裏も表紙です。
表から読むと「でんしゃでいこう」でトンネルをぬけたり
てっきょうをわたったり…
自分も旅しているような気持ちになります。

で 読み終えると…
うしろから「やまのえき」を出発し…と
帰りの旅行を楽しめるのです。

電車の中には お弁当を食べている家族
トランプで遊んでいる家族
お年寄りなど
見るたびに発見があるんです。

きっと好きで好きでたまらない一冊となるはずです。

「わたしとあそんで」は小声で読む絵本です。
小さな生き物が好きでたまらない
広汎性発達障害の子の
気持ちに沿うように
ゆっくりゆっくり展開する作品です。

この本を読んでもらっている子は
真剣です。
「しーっ」とくちびるに手をあてて
聞いてくれるはずです。

ADHDの子への絵本の選び方は次回書きますね。
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遊びながら 身体の動きをコントロール

2007-09-16 07:47:42 | 発達障害児に教える基本
発達障害のある子が 
動きがバラバラだったり
バランスが悪かったり
座る姿勢が保てなかったりするのって…
情報の処理がうまくできないからなんだそうです。

感覚過敏
多動
衝動性の強さ

どれも身体の感覚を高めると
落ち着いて来るんだそうです。

体操教室に通わなくても
お家で簡単にトレーニングできる方法を紹介します。


ふうせん
かなりの便利グッズです。
ひもで吊らして使います。
パンチできる高さにしたり
(パンチします。)
キックできる高さにしたり
(キックします。)

新聞紙を棒状にぐるぐる丸めさせて
剣を作り
ふうせんを切るまねをして遊びます。

キックをする時
片足になるので
平衡感覚が養えます。

パンチも 棒を振り回すのも
全身運動になっていいですよ。

紙皿
紙皿をブーメランのように
回転させて飛ばします。
こうした手の動き 発達障害を持った子には
難しいようです。 
上手にできるようになると
文字を書く力までします。

私は紙皿に 覚えさせたい文字や漢字を書いて
読んであげてから 飛ばさせています。

さっきのふうせんの的をねらうのも
集中力がつきます。

バランスボール
ボールに腰掛けて
身体を動かす
ダイエット用の大きなボール
知っていますか?
これは平衡感覚を養うのに
とてもいいんですが 少し大きすぎるし
よく見ていないと危ないですね。
そこで ビーチボール(夏物 もうしまいましたよね…
で代用します。
ビーチボールにかぶさるように乗って
ゆらゆら…
すわって ゆらゆら…。
ブランコの訓練を嫌がる子にいいですよ。

簡単なトレーニングばかりですが
トレーニングは無理のない
自分からやりたがるようなものが一番です。

こうした遊びを通して 自律神経のバランスがとれてくると
うろうろや
突然の暴走が減って
お勉強に向かう準備ができてきますよ。