ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

初春大歌舞伎・昼の部

2008年01月26日 | TC-1

写真は3年前に撮ったもの。「松竹百十周年記念」とある。因みに今年は「歌舞伎座百二十年」だ。
昼の部を観てきた。本日千秋楽。

『猩々』、『一条大蔵譚』の「檜垣」「奥殿」、『けいせい浜真砂』の「山門」、『魚屋宗五郎』、『お祭り』、と盛りだくさん。
歌舞伎は役者で見るもの、との謂いをあらためて思い知らされた。
吉右衛門の完璧無比な大蔵卿、人物造型の厚みで傑出(福助、梅玉、魁春、段四郎、吉之丞、と周囲も揃っていた)。
雀右衛門の女五右衛門、ほんの数分間、ただ座っているだけで、圧倒的な存在感。濃厚な歌舞伎味。
團十郎のお祭り、なんとも輝かしい。上手い下手の次元を超えて、一つの絶対的な空間を作り出すオーラというかパワーというか。名状しがたい感動を得た。
と、いうことで、今回は、退屈きわまりない幸四郎の宗五郎(違和感ありあり。合わない役でしょ)以外はどれも愉しめましたとさ。


camera: Minolta TC-1  film: Fuji SUPERIA Venus400