ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

ブル8

2006年05月12日 | Pentax K-mount

N響定期。NHKホールにて。
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮で、ブルックナーの8番。

賛否の分かれそうな演奏だったなあ。実際、ブラボーの喚声の中、珍しく「ブー」も聞こえた。
聞き手がブルックナーに何を求めているかによって評価が変わってきそう。
私はけっこう楽しませてもらったけど。
長丁場の中に連続する聴かせどころを、音楽のツボを、指揮者がどう発見し、どう料理し現出させていくのか。部分部分から組み立てられていく壮大な音響絵巻としてのブルックナー。マニアックなこだわりが強いようでいて、結果的にはおもしろくわかりやすい。
ただ、今日はオーケストラの精度がちょっと・・・。特にホルンがまずくて興ざめ。
N響のブル8といえば、マタチッチや朝比奈による伝説的な名演の記憶が刷り込まれてる人も多いだろうし、また、近年のスクロヴァ+N響による数々の成果を思えば、今日の出来では物足りなくもあるでしょう。

来シーズン(06年9月~)のプログラムが発表されたが、ぜひ聴いてみたいっていうものは特になし。ノリントンが振るヴォーン=ウィリアムズの5番、デュトワのプロコフィエフ・プロ(アレクサンドル・ネフスキーなど)あたりを一応チェック。3F自由席なら1500円だし。


camera: Pentax MZ-3 + M28mmF3.5  film: Konica CENTURIA SUPER100