今年最後の歌舞伎見物。歌舞伎座・夜の部へ。
何といっても富十郎の「石切梶原」。
一挙手一投足、どの瞬間を切りとって見てもじつに鮮やかな、いい形。相変わらず口跡抜群だし、芝居運びに全く隙がない。富十郎の梶原は10年ぶりとのことだが、すでに完成形に達したことを感じさせた前回よりさらに、今回は華と大きさが上回る出来。79歳にして、これは本当に凄いことだなぁ。
染五郎らの「高坏」は、ちょっとバタバタし過ぎ。笑いは取れるけどね。もうちょっと品良く、洒脱にね。
「籠釣瓶」を幸四郎で見るのは正直気が進まなかったのだが、迫真の演技ではあったし、段四郎や魁春など周囲のベテラン勢が実力発揮したこともあって、けっこう引きこまれた。
ゴールド会員継続できたし、来年もよろしく歌舞伎座。
camera: Olympus μ2 film: Kodak MAX beauty400