JTアートホールの室内楽シリーズへ。
仲道郁代のベートーヴェン・ツィクルスの一つとして、渡辺玲子と組んでのヴァイオリン・ソナタ集。
第2番、第6番、第9番「クロイツェル」と、すべて“イ長調”の曲を。
全体的な印象としては、渡辺が強弱緩急よろしき多彩な表現をつぎつぎ繰り出し、仲道が巧みに受ける、といった態。実に聴きごたえのある、迫真のデュオ。
特にクロイツェル・ソナタでの、堂々たる鳴りっぷりと細部の表情づけの精緻さとの両立がこれほどハイレベルでなされた演奏には、そう滅多に出会えるものではないでしょう。
本日も期待どおり、いや期待以上のコンサートで、当たりでしたよ!
camera: Fuji NATURA BLACK F1.9 film: Kodak SUPER GOLD400