昨日のこと。
「立川談志・談春 親子会 in 歌舞伎座」へ。
ロビー、客席、見渡すあちこちにTVでよく見る“著名人”の数々、いるわいるわ(笑)。まぁ、こりゃビッグイベントですわ。
私にとっては2年前の保谷以来のナマ談志。
体調はさらに悪化し、もう声がほとんど出ない状態・・・。とてもまともに落語が演じられる状態ではないが、それでも談志は談志らしさを発揮する。ジョーク集&「やかん」の途中までしかやらなかったけど。声も、必死で聞き取ろうとする満員2000人の観客の集中力のもたらす静寂に助けられてか、案外しっかりと届いてきた。面白かったよ。笑ったよ。
これが「最後の高座」になるかも(本人曰くw)という程の絶不調な様を見て、却ってあらためて気づかされたこと。話の「間の良さ」、そして舞台人としての「華」。
談志は1席目だけで帰ってしまったので、中入り後は談春の2席目「芝浜」のみ。
季節外れの噺を、しかも師匠の十八番中の十八番をこの場でかけてくるとは、相当に期するところがあったのだろう。談志の「芝浜」とはまた別の工夫が盛り込まれた、談春の「芝浜」として上出来であった。
今回、「落語会」としての成否は人それぞれの判断があるだろうけど、私には、何か妙に、のちのちまで忘れがたい、思い出に残るイベントとなった感じ。
談春といえば、「赤めだか」(→●)売れ行きいいようですね。勿論、私も出てすぐに購入。落語関係の本としては、近来稀に見る傑作だと思う。ちなみにきりん舎さんも絶賛してました。
camera: Ricoh R1s film: Konica CENTURIA SUPER100