アルツハイマー病に対するエピジェネティックなDNA機能関連糖尿病素因の変化
糖尿病と痴呆は、世界的に、劇的に増加している。
過去2、3年、疫学的データは、糖尿病の老人がアルツハイマー病に関連した痴呆の発症に感受性をもつおそれが著しくあることを示した。
今回、Giulio Maria Pasinetti教授によって通じられる研究チームは、これが起こるかもしれない新しいメカニズムを発見した。
Pasinetti博士の研究室は、糖尿病が脳のエピジェネティックな変化を通して、アルツハイマー病の発症と進行を促進するかもしれないという仮説を支持した。
学術誌参照:
1.糖尿病とシナプス欠陥を連結しているエピジェネティックなメカニズム。
糖尿病、2013年10月
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/10/131023100953.htm
<コメント>
関連記事から。
上の記事からはわかりませんが、糖尿病ではHDACのクラスIIa (HDAC4,5,7) の発現が増加するということです。
確かに、HDACのクラスIIaは、インスリン、FoxO、AMPKと関係する酵素です。
http://syodokukai.exblog.jp/13568486/
ところでケンブリッジの別の研究ではHDAC2が原因とも言われています。
どちらが正しいということでもないんでしょうが、この方向からのアプローチ(HDAC阻害剤)も期待したいところです。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22388814
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23324667
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24439381