2014年4月5日

2014年4月5日
ゾンビ癌細胞は、生きるために自分を食べる

化学療法に直面するとき、細胞はそれ自身の部分を『食べる』という自己貪食の細胞プロセスで、死亡するどころかむしろ、癌細胞を回復して分裂させるかもしれない。

ミトコンドリアの細胞壁が壊れると、MOMPというタンパク質（mitochondrial outer membrane permeabilization）を放出する。これは細胞死の共通のマーカーである。

しかし、自己貪食が活発な細胞は、MOMPをカプセル化して消化してしまう。

記事ソース：
上記の記事は、コロラド・デンバー大学により提供される材料に基づく。

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/04/140405233847.htm



2014年2月11日
クロロキン： 腫瘍の酸性pHは、薬物効果を阻害する

新しい研究によれば、腫瘍の低いpHは、薬クロロキンの望ましい効果に反対に作用する。
この結果は、臨床研究でクロロキンが効かない理由を説明するかもしれない。

広く使われている抗マラリア剤薬のクロロキンは、現在、癌患者で臨床試験中である。
クロロキンは腫瘍細胞で自己貪食を阻害するため研究者の関心を刺激した。

自己貪食は栄養分に乏しく、低い酸素と酸性pHの領域で癌細胞が生存するのを助ける。したがって、既存の癌治療と組み合わせられるクロロキンは、有望な戦略であると考えられた。

しかし、いくつかの癌モデルで、クロロキンは自己貪食をブロックすることができない。

「我々は、腫瘍細胞の変えられた代謝（組織酸性化）の重大な結果がクロロキン抗オートファジー活性の欠如の原因であるということを発見した」、Karolinska研究所のアンジェロ・デ・ミリートは言う。

学術誌参照：
1.酸性の細胞外pHは、クロロキンの自己貪食を阻害する作用を中和する：癌療法に対する意味。
自己貪食、2013年1月;

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/02/140211083816.htm

<コメント>
理屈ではできると思っても、実際に使ってみるとうまく行かないことも多いようです。