ADHD:
科学者は、脳の抗・注意散漫システムを発見する
サイモン・フレーザー大学の2人の心理学者は、脳関連の発見をした。それは注意欠陥障害に関する医師の理解と治療に革命をもたらす可能性がある。
この発見は、環境および/または遺伝子のファクターが、特定の脳活動(注意散漫の抑制を補助する)を妨げるか抑制するかもしれないという可能性を開く。
心理学準教授のジョン・マクドナルドと、博士号を有する彼の学生ジョン・ガスパーによる発見についての論文を、神経科学ジャーナルはまさに今公表した。
これは、我々が特定の作業に集中したいとき、我々の脳が『目立つが無関係な情報』によって散らされることを回避する「能動的な抑制メカニズム」に依存することに明らかにする最初の研究である。
「注意散漫に対処する能力には個体差が存在する。新しい電子製品は、注意をひくように設計されている。
そのようなシグナルを抑制することは努力を必要とする、そして、時に人々は、それができないようである。」
「さらに、注意力欠陥を伴う障害(例えばADHDと統合失調症)は、関連したものを選択することの困難よりもむしろ、無関係な物体を抑制することの困難による、とわかるかもしれない。」
「注意能力は年齢と共に衰え、そして女性が男性よりも特定の視覚の注意作業が上手であるという証拠がある」、研究の筆頭著者のガスパーは言う。
研究は、注意労力を要する視覚探索作業を、47人の学生が遂行する3件の実験に基づいた。
その平均年齢は、21であった。
研究者は、注意、注意散漫、抑制に関係する神経プロセスを研究した。
学生が着用するキャップにはセンサーが取り付けられ、電気脳シグナルを記録した。
学術誌参照:
1.目立つ物体の抑制は、視覚探索において注意散漫を防止する。
神経科学ジャーナル(2014);
http://www.sciencedaily.com/releases/2014/04/140418141244.htm
<コメント>
記事が尻切れトンボなのでよくわかりませんが、つまり、目の前のものに集中するためには、『余計なもの』を無視する必要があるということでしょう。
ADHDの人たちはそのような「能力」が欠けているので、注意を集中させ続けることができません。
そして、その「能力」は前頭皮質(frontal cortex)によるものです。
前頭皮質の機能低下は統合失調症でも見られます。
関連記事にも似たような内容のものがあります。
http://www.sciencedaily.com/releases/2010/03/100325102403.htm
>Memory decline linked to an inability to ignore distractions
(記憶の低下は、『気を散らせるもの』を無視する能力と関連する)